2004年10月の新潟県中越地震で全村避難を余儀なくされた同県長岡市の旧山古志村で、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願う「さいの神」が行われた。旧山古志村では「古志の火まつり」として毎年実施されているが、今年は地震から10年の節目として開催された。
新成人7人がたいまつを手に、「復興できたのは全国からの厚いご支援のおかげであることを胸に刻み、ふるさとの将来のために日々精進していきたい」と決意を述べ、円すい状にわらで作られ、底辺部の直径約10メートル、高さ約25メートルのさいの神に点火。さいの神は一瞬で激しい炎に包まれ、天高く火柱を立てた。同時に復興祈願花火が打ち上がると、集まった住民らが歓声を上げた。
また、震災がれきの受け入れで交流が始まった岩手県大槌町の住民らも訪れ、伝統芸能の虎舞を披露するなど、被災地間の親交も深めていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150325-00000025-jij-soci