[ カテゴリー:食の安全 ]

貝毒とその検査体制について

【発行】 新潟県福祉保健部生活衛生課

貝毒とは、主に二枚貝(アサリなど)が、有毒プランクトンを餌として 食べることで毒を蓄積する現象のことをいいます。  または、蓄積する毒そのものや、その毒による人の食中毒症状を指して 貝毒と呼ぶこともあります。

二枚貝は、水中のプランクトンをエラでこし集めて餌としているので、 水中に有毒プランクトンが発生すると、体内に毒を蓄積する性質がありま す。  逆に有毒プランクトンがいなくなれば、貝の体内に蓄積した毒はしだいに 減っていきます。

貝毒にはさまざまな種類がありますが、これまで日本では、しびれや麻痺 などの症状を引き起こす「麻痺性貝毒」と、下痢やおう吐などの症状を引き 起こす「下痢性貝毒」による健康被害が発生しています。

これらの毒性分は熱に強く、煮たり焼いたりしてもほとんどなくなりません。

貝毒による健康被害を防ぐため、日本では貝類に含まれる「麻痺性貝毒」 と「下痢性貝毒」の毒量について規制値を定め、規制値を超える貝類が出荷 されることがないよう、産地の自治体などが継続的に検査を行っています。 (検査で規制値を超えた場合、その産地からの出荷がストップされます。)

貝毒の検査法として、これまでは貝から抽出したサンプルを生きたマウス に投与して毒性を検査する方法がとられてきました。  しかし国際的に機器分析法の導入が進められていることから、今月6日、 厚生労働省は「下痢性貝毒」の検査法について、マウスを用いる方法から 機器分析法に変更し、それに合わせて規制値も変更し、全国の自治体に通知 しました。

なお、新潟県でも岩かきについて貝毒検査を実施しており、26年度の検査 では、すべての検体で規制値以下でした。 http://www.fureaikan.net/syokuinfo/01consumer/con03/con03_04/con03_04_h26.html

貝毒について詳しくはこちらを御覧ください。 (三重県水産資源課ホームページ) http://www.pref.mie.lg.jp/SUISAN/HP/kaidoku/kaidoku3.htm

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