日本臓器移植ネットワークは5日、今月2日に行われた脳死臓器移植で患者選定にミスがあり、本来の対象者とは別の患者に腎臓を移植していたと発表した。
同ネットワークは昨年11月にも腎臓移植希望者の優先順位を誤り、厚生労働省から指導を受けたばかり。
発表によると、ミスは、愛知県の50歳代女性から提供された腎臓の移植相手を選ぶ際に起きた。担当者が、登録されている移植希望者の中からコンピューターで適合者を検索する操作を誤り、必要な白血球の適合検査結果を反映しないまま、移植する患者を選んでいた。
適合検査の結果によっては免疫の拒絶反応が起こることもあるが、今回、実際に移植を受けた患者の経過は順調という。
同ネットワークは「業務改善を進めている中で再びミスが起き、大変遺憾だ。チェック体制を徹底したい」としている。
(2015年3月6日 読売新聞)
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