中国のパソコンメーカー「レノボ・グループ」が販売していたパソコ ンの中に、閲覧したホームページの情報を外部に送って分析するソフトウエアを入れていた問題で、このソフトが入ったパソコンを使うと、ネットバンキングの 暗証番号などが盗み見られるおそれがあることが分かりました。
レノボはホームページで謝罪し21日、このソフトを削除する別のソフトを公開しました。
レノボは、去年9月から12月までに世界中で販売した40余りの機種のパソコンに、閲覧したホームページの情報を別の企業のサーバーに送って自動分析し、それに応じた広告を表示するソフトを入れていました。
利 用者からの批判を受けるなどしたため、レノボは1月にこの機能を使えないようにしましたが、情報セキュリティーの専門家などが分析したところ、このソフト がパソコンの中に入っていると、ネットバンキングの暗証番号やクレジットカードの情報などが第三者に盗み見られるおそれがあることが分かりました。
ソフトをパソコンから完全に削除するには手作業による複雑な操作が必要でしたが、レノボは簡単な操作でソフトを削除する別のソフトを21日に公開しました。
レノボはホームページで、「きのうまで、このソフトにセキュリティー上の欠陥があることを知らず深くおわびします。問題の収束に向けて、全力で取り組みたい」としています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150221/k10015641431000.html