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北陸新幹線に対抗する「超快速」が戦闘力増強 えちごトキめき鉄道と直通運転

新幹線への下剋上を実現する超快速

北陸新幹線の金沢延伸開業によって収益面で大きな影響を受ける第三セクター鉄道の北越急行(新潟県南魚沼市)が、それを受けて登場させる超快速「スノーラビット」。その北陸新幹線に対する競争力が、さらに高まりそうです。えちごトキめき鉄道の新井駅(新潟県妙高市)まで直通運転することになったのです。

北越急行には現在、上越新幹線と連携して首都圏と北陸を結ぶ特急「はくたか」が走っています。しかし北陸新幹線の金沢延伸開業で、特急「はくたか」は廃止。稼ぎ頭を失う同社は、大幅な収入減が予想されています。

そして超快速「スノーラビット」は、北陸新幹線が金沢延伸開業する2015年3月14日のダイヤ改正から北越急行が運行する列車で、東京駅から新潟県上越市の直江津駅へ行くにあたりこの超快速を使うと、北陸新幹線より早く、安く移動することが可能。「巨人」に対し「下剋上」を実現する列車です。

この超快速がえちごトキめき鉄道へ直通運転することで、北陸新幹線への競争力がさらに増す可能性があります。

「直通」が意味するものとは?

東京駅を朝の7時50分頃に出発した場合、北越急行超快速のほうが直江津駅に北陸新幹線より早く到着可能ですが、超快速が直通する春日山~新井間のえちごトキめき鉄道各駅については、北陸新幹線の上越妙高駅経由のほうが早くなります。そう考えるとメリットは少なそうですが、超快速利用には所要時間以外に有利な点があります。値段です。

たとえば東京駅から上越市の高田駅へ行く場合、北陸新幹線経由では10時13分到着の9470円です。対し北越急行の超快速利用では、10時37分頃到着の8250円。20分少々遅くなりますが、差額でちょっと良い駅弁が買えてしまいます(料金はすべて指定席・通常期)
。20分程度遅くなるだけで1000円以上安いなら、超快速の選択も「アリ」でしょう。

しかし、だからといって乗り換えが多いと面倒で、敬遠される要素になります。そこで活きてくるのが、今回の直通運転。東京駅から上越新幹線に乗って越後湯沢駅で超快速に乗り換え、さらに直江津駅でえちごトキめき鉄道の列車に乗り換えが必要だったところ、越後湯沢駅での乗り換えだけで高田駅や新井駅方面に、多少時間は要すとも北陸新幹線より安く行けるのです。また北陸新幹線利用の場合でも、上越妙高駅が目的地の場合を除いて乗り換えが1回必要になります。

北陸新幹線によって大きな収入減が予想される北越急行。そこでただ座しているのではなく、えちごトキめき鉄道と協力、工夫することによって「巨人」北陸新幹線への競争力がより高まった形です。

北越急行の大谷さんによると、北陸新幹線延伸開業に伴う並行在来線の経営分離で新潟県にえちごトキめき鉄道という新たな第三セクター鉄道が誕生するにあたり、「県内における鉄道ネットワークをより便利なものにするため、以前からえちごトキめき鉄道と直通運転の協議をしていた」といいます。

ちなみに東京駅から直江津駅に行く場合、乗車券は運賃計算のシステム上、「東京~越後湯沢」「越後湯沢~直江津」の2枚に分割して購入した場合が最も安くなります。また北越急行経由でどの程度安くなるかは、出発駅によって異なります。

恵 知仁

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150220-00010000-norimono-l15

 

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