【シドニー時事】オーストラリアで、中国から輸入した冷凍果物が原因とみられるA型肝炎感染例が相次ぎ確認されている。輸入食品への不信感が広がっており、豪メディアによると、ジョイス農相は18日、輸入時の検査強化などを協議していると述べ、対応を約束した。
豪州で少なくとも13人がA型肝炎ウイルスに感染。パティーズ・フーズ社が輸入したラズベリーやイチゴなどを詰め合わせた冷凍食品が感染源として浮かび上がり、店頭から回収された。
A型肝炎ウイルスは経口感染し、発熱や黄疸(おうだん)症状を起こす。中国工場で、手の洗浄を適切に行わずに袋詰め作業をした疑いがある。
国内農家は今回の問題で、割高でも安全な国産品が再評価されると期待。一方、アボット首相は規制強化に消極的で、「企業は消費者の健康を害してはいけない」と企業に自主的対応を求めた。
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