岐阜県教育委員会は、高齢者介護など福祉分野への就職を目指す特別支援学校の生徒に向けて、介護の仕事を教える作業マニュアルの冊子を作った。同様の作業マニュアルは全国初といい、新年度から各校の授業で活用する。
冊子名は「特別支援学校作業マニュアル・福祉サービス基礎」で、高齢者の介護方法や福祉器具の使い方などを説明。難しい漢字には振り仮名を付け、専門用語はイラストで内容がわかるようにした。編集には郡上特別支援学校や、グループホームなどを運営するメディカル・ケア・サービス東海(大垣市)の協力を得た。A4判の65ページで、1千部を作製した。
県教委・特別支援教育課によると、福祉関係の仕事に就く生徒は2007年度は4人だったが、13年度は10人に増加。特にリーマン・ショック後に増加の傾向が表れているといい、17年度に岐阜市に開校予定の「高等特別支援学校」でも福祉コースを設ける計画がある。
同課は「作業マニュアルを通して学ぶことで、生徒の就職をサポートしたい」としている。
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