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放置せず治療して!タバコより寿命を縮める「心の病気」に要注意

気分が落ち込んだり、塞ぎ込んだりすることは誰にでもあるもの。そんな一時的な精神状態と、“うつ”に代表される脳や精神の病気の境界線はグレーな場合もあります。

「ここ何ヶ月気持ちが上向きにならない」「強迫観念に悩まされている」「人と話すのが苦痛で、外に出たくない」など、心が危ない状態にあるときは、すぐ心療の専門医に相談するべきですが、なかなかそうはいかない場合も多いもの……。

今日は、そんな精神的な病気が“人間の寿命を大幅に縮める”という学説について、海外の健康誌『Health』の記事を参考にご紹介しましょう。

 

■精神病と寿命の関係は

英国オックスフォード大学の研究によると、重度のうつや統合失調症、双極性障害などの精神病を患う場合、タバコを吸う人よりも寿命が短くなる可能性があるというのです。

精神病と平均寿命について調べた研究データでは、うつの場合7~11年、統合失調症の場合10~20年、双極性障害の場合9~20年、そしてドラッグやアルコール中毒症の場合は9~24年も、健康な人より平均寿命が短いという結果が出たとのこと。

タバコを1日20本吸うヘビースモーカーの場合、非喫煙者より平均8~10年寿命が短くなるそうですから、精神病を患っていることはタバコよりも危ないといえそうです。

しかし、精神的な病気が、直接的な原因で寿命の短さに繋がるわけではないようです。どういうことなのでしょうか?

 

■“心の病かも”と気づいたら医師に相談しよう

脳の内部で起こる精神病は、症状になかなか気づかないことも多いもの。そして「まさか私が……」「精神病なんて、会社に言えない」という思いで病気を隠し、発見を遅らせてしまう場合があるようです。

精神病を病気の一種として捉え、オープンに治療する欧米と違い、日本では「表向きに堂々と言えない」と感じる人も多いでしょう。

研究結果の分析によると、精神を患う人は、健常者より危険な行動に走ることも多いそうで、「危険な行動の結果として死亡率が上がり、平均寿命が短くなっているのではないか」と推測されているそうです。

アルコールやドラッグ中毒症も精神的な病ですが、これもまた「お酒が好きだから」「ドラッグで何もかも忘れられる、疲れが取れる」などのように理由が転換されて、発見が遅れる場合も多いといいます。

だから、「これは、心の病気かも……」と気づいたら、症状を医学的に受け取り、すぐに医師に受診して、治療方法を相談するのが得策なのです。

 

■精神的な病とうまく付き合うには

「精神的な病気を患っていることが周囲に知られたら人生おしまい!」などと思う人もいるのではないでしょうか?

しかし、カリフォルニア大学サンディエゴ校の調査によると、同地域に居住している統合失調症患者の4割近くが、「自分は幸せ」と感じているそうです。

そして、その幸せがどこから来ているかというと、人付き合いや楽観的な性格、打たれ強さ、ストレスの低さなどと関係があったそうなのです。

統合失調症のような重度の精神病とうまく付き合い、自分を幸せと感じることは十分可能なのですね。そのためには、病気を無視せずに向き合い、しかるべき医療機関できちんと治療をして、理解してくれる家族や友達に支えられることが必要といえそうです。

 

以上、放っておくと寿命にも関わる精神病と、うまく付き合うための秘訣をご紹介しましたが、いかがでしょうか?

脳は体の機能すべてに指令を出す最も大事な部分。精神的な病も、体のほかの部位と同じく治療されるべきです。恥ずかしいと感じないで、「あれ……もしかしたら?」と気づいたら、放置しないでくださいね。

http://wooris.jp/archives/118368

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