2014年に全国の警察が把握した自殺者数は2万5374人だったことが15日、警察庁のまとめ(速報値)で分かった。前年より1909人(7.0%)少なく、5年連続で減少。金融危機の影響で自殺者が急増する前の水準となった。
年間の自殺者数は、統計を取り始めた1978年から97年までは2万~2万5000人台で推移し、北海道拓殖銀行や山一証券などの破綻が相次いだ97年の翌年に急増。11年まで連続して3万人を超えた。97年以前は86年の2万5524人が最多で、昨年はこれを下回った。
自殺者のうち男性が1万7354人で68.4%を占めた。女性は4年連続で30%を超えた。
月別にみると、2月は1875人となり、公表し始めた08年分以降で初めて2000人を下回った。12月はさらに少ない1795人だった。
分析した内閣府は「中高年の男性の数が著しく減少し、健康や経済が原因の自殺も大幅に減った。09年から地域ごとにきめ細かい対策を行えるよう財政支援した効果が表れた」と説明している。
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