冬になるとグンと増える“恐ろしい死因”があるのをご存じですか?
毎年これが原因でお亡くなりになるかたが、交通事故死の2倍(さかい医院発表)いるそうです。さらに、冬にそれが原因でお亡くなりになるかたの数は、夏の約11倍にもなると株式会社LIXILの発表にもあります。
聞いているだけでゾッとするその死因の名前は“ヒートショック”。今回は同発表を参考に、急激な温度差によって命の危険にさらされるヒートショックの予防法を3つご紹介します。
■1:脱衣所や浴室をあたため寒暖差を減らす
同発表の中で東京都健康長寿医療センター研究所の高橋龍太郎副所長が述べたコメントによると、対策にはまず、脱衣所や浴室をあたたかくし、寒暖差を減らすことが有効とのこと。
特に断熱効果のある壁や、内窓を設置するなどの断熱改修は、暖房を置けない場所でも断熱性能を向上できるのでオススメだそうです。
暖房装置がある場合には、入浴前にスイッチをオンにしておきましょう。
■2:気温が低くなる日没前に入浴を済ませる
高い位置にあるシャワーを使ったお湯張りで浴室全体を温めることや、外気温が低くなる日没前に入浴を済ませることも大事です。
人の生理機能がピークにある14時~16時は温度差への適用がしやすいというメリットがあるんだそうです。
休日などこの時間帯に入浴できる日は、積極的にこの時間帯に入浴するようにしましょう。
■3:万が一を想定して家族が家にいる時に入浴する
また、入浴中に万が一のことがあっても大事に至らないようにするために、可能な場合はひとりでの入浴を控えることや、血圧が下がりやすい食事直後や飲酒時の入浴を控えることも大切だそうです。
家族がいる人は、他の誰かが在宅している時間に入浴する心がけも、予防のひとつになるようですね。また飲酒後は翌朝の入浴にするなどの工夫を心がけるといいのではないでしょうか。
以上、冬に増える恐ろしい死因“ヒートショック”の予防法を3つご紹介しましたが、いかがでしたか?
暖かい部屋から寒い脱衣所へ行き、冷えたカラダで浴室に入り熱いお湯に浸かる……。このときの急激な血圧の乱高下によって、深刻な疾患を引き起こす危険性があることを覚えておきましょう。
同研究所によると、2011年に寒暖差が原因とみられる入浴中の死亡事故は約1万7,000人。
これは交通事故死亡者数である4,611人を遥かに上回る数字で、外気温が低くなる1月は、入浴中に心肺機能停止となる人が最も少ない8月に比べて約11倍になるのだとか。
「自分には関係ない」と思わずに、冬の入浴法には十分気をつけておいたほうが、賢明だといえるのではないでしょうか。
http://wooris.jp/archives/116844