富士ソフトグループの特例子会社、富士ソフト企画(鎌倉市)が障害者のための就職予備校を“開校”した。同じ障害がある同社社員らが講師となり、IT系企業として得意とするパソコン操作を教えるほか、ビジネスマナーやストレスとの向き合い方なども学べる。
ホームページや名刺作成などを手掛ける同社は、これまでも国や自治体の委託で精神障害者を中心とした就労支援プログラムを行い、数十件の実績がある。新たな取り組みでは蓄積したノウハウを生かし、独自のサービスを提供する。
3カ月ほどの短期がメーンの委託事業と異なり、国の認可を受けた今回の取り組みでは、最長2年と比較的長くサービス提供でき、プログラムもより自由に設定できる。
入校後の最短3カ月はパソコン操作の基礎スキルやビジネスマナーなどを身につける。出席率など一定条件を満たした上で進む次のコースでは、現場実習や面接対策などに取り組む。ストレスマネジメントや趣味のつくり方などを学べる講義もある。
「就職後の職場定着まで息の長い支援を充実させたい」と同社。現在はいずれも40代の男性2人が通っているという。
利用者の負担上限金額は月額3万7200円。障害者総合支援法に基づく認可事業のため、生活保護世帯や市町村民税非課税世帯の人は費用負担がない。問い合わせは、同社電話0467(47)5944。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150113-00120825-kana-l14