日本マクドナルドの人気商品チキンマックナゲットなどに異物が混入していたと相次いで報告されている問題で、日本マクドナルドホールディングスの青木岳彦取締役(上席執行役員)と日本マクドナルドの菱沼秀仁取締役(上席執行役員)が1月7日午後、東京都内のホテルで記者会見を開いた。両社の代表取締役をつとめるサラ・エル・カサノバ社長は「海外出張を切り上げて帰国中」ということで、この日の会見には出席しなかった。
青木取締役は会見の冒頭、「今回の異物混入の件に関して、多大なご心配とご迷惑をおかけいたしました。深くお詫びを申し上げます。大変申し訳ございません」と頭を下げた。
マクドナルドの商品をめぐっては、今年1月3日夜に青森県の店舗で販売されたチキンマックナゲットの中に青いビニール片が混入していたとして話題になって以降、異物混入の報告が相次いでいる。
記者会見で、菱沼取締役はこの青いビニール片について、「青色の物質だったので、工場で混入した可能性がある」と説明。現在、工場内にある青い物品をリストアップして、何が入ったのかを調査しているという。
マクドナルドの発表によると、2014年12月31日には、東京都内の店舗で、チキンマックナゲットの中に乳白色のビニール片が混入していたという報告があった。このビニール片は店舗で紛失したため、何だったかは確認できていないという。菱沼取締役は「工場では着色されたビニールを使っているため、工場で混入した可能性は低いと考えている。店舗で混入したのかどうかをいま、調査している」と説明した。
また、12月19日には、福島県の店舗で販売されたサンデーチョコレートにプラスチック片が混入しており、こちらは調査の結果、商品を作る機械の部品の一部だと判明したという。
さらに、昨年8月26日に、大阪府内の店舗でマックフライポテトを購入した客から「プラスチックのようなものが入っていた」という報告があった。これについて、菱沼取締役は「あらゆる可能性を調査したが、どこで混入したのか、明確にはわからなかった」と説明。混入していたものを分析をした結果、「人間の歯ではあることがわかったが、フライをされた形跡はなかった」と話した。
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