大根が手頃な値段で店先に並ぶ季節になりました。でも大根を丸々一本買ってきても、なかなか使い切れずに冷蔵庫に余ったまま、なんてことありませんか?また、いつも同じ料理でマンネリ気味になってはいませんか?
ここでは、大根の素材の旨みや栄養を引き出す料理法と、大根を丸ごと一本活用できるレシピを紹介していきます。
◆大根は部位によって使い分けよう
●大根の葉
葉の部分には、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、カルシウム、鉄などが豊富に含まれ、緑黄色野菜として分類されます。菜飯、お浸し、汁の具などにすると独特の味わい。葉付きで売られていたら、活用してみてください。
●大根上部
葉に近い方は甘味があり、サラダやおろしなど生食に向きます。
●大根中央~先端部
先端に近いほど辛味が強くなります。煮物、漬物などに向きます。
◆大根の素材の旨みと栄養を引き出すレシピ
●大根の葉とじゃこのチャーハン 2人分
<材料>
ご飯(玄米ご飯や麦ご飯でもOK) 茶わん2膳分400g
オリーブオイル 大さじ2
ちりめんじゃこ 大さじ4
大根の葉 100g
醤油 小さじ2
こしょう 少々
<作り方>
(1)フライパンにオリーブオイルを入れ、ちりめんじゃこを炒める。
(2)じゃこがしんなりしてきたら、小口切りに切った大根の葉を一緒に炒める。
(3)大根の葉がしんなりしてきたら、醤油を加えひと混ぜしてから、ご飯を加える。
(4)こしょうをふりながら、ご飯と具を全体に混ぜ合わせて出来上がり。
お好みで、おこげをつけて召し上がれ。
●大根と帆立のマヨネーズサラダ 2人分
<材料>
大根上部 200g
セロリ 50g
ミニトマト 4個
帆立(刺身用) 100g
マヨネーズ 大さじ2
塩 少々
こしょう 少々
<作り方>
(1)大根とセロリは皮をむき千切りにし、塩もみ(分量外)してやわらかくなったら、流水で洗い流す。
(2)帆立を食べやすい大きさに切る。ミニトマトは半分に切る。
(3)ボールに(1)(2)とマヨネーズ、塩、こしょうを入れて混ぜ合わせれば出来上がり。
お好みで貝割れ大根や胡瓜、小さくカットしたレモンをのせると色鮮やかに仕上がります。
ワインビネガーを加えると甘酸っぱく仕上がり、お酒のおつまみにも合います。
◆大根を上手に保存するワンポイント
葉付きのものは、葉をつけ根から切り落としておくと根にすが入らないので、切り落としてから冷暗所で保存しましょう。
◆大根おろしで栄養をしっかりとるワンポイント
大根おろしは、大根の栄養素を一番とれる食べ方です。おろした直後はビタミンCの損失率が少ないので、食べる直前におろすことが大切で、おろし汁も利用するとよいでしょう。また、大根をおろすときは陶器やガラス製のおろし器がおすすめです(鉄や銅のおろし器を使用すると、ビタミンCの酸化が促進されるため)。
◆終わりに・・
あまり注目を浴びない大根の葉ですが、根よりもビタミンCが豊富なうえ、根には含まれないβカロテンなども含むため、捨てるのにはもったいない部分です。汁物や煮物の仕上げに、チャーハンの具に、是非プラスしてみてはいかがでしょうか。
●執筆者プロフィール:田口絢子(たぐち・あやこ)
茨城県生まれ。管理栄養士、糖尿病療養指導士、ソーシャルスキル協会認定健康栄養カウンセラー。都内4か所の病院で給食・栄養管理経験を経て独立。栄養相談、献立作成、食と健康に関する記事の執筆、栄養学翻訳などを行っています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150107-00000004-mocosuku-hlth