血中脂質を下げるDHA、EPAが豊富なカズノコを賢く
そろそろおせち料理を準備する時期。古くからおせち料理に使われてきた食材・カズノコはニシンの卵で、「二親にしんから多くの子が出るのでおめでたい」といういわれがあります。
魚卵はコレステロールとプリン体が多いイメージが強く、敬遠されがちですが、実際は、カズノコのコレステロールは鶏卵の2/3以下で、タラコの1/2以下。
プリン体にいたってはタラコの約1/6と、「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」(日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改定委員会編)でも、プリン体含有量が「極めて少ない」食品に分類されています。
一方、カズノコの脂質にはDHAやEPAといった、血中コレステロールや中性脂肪を減らすほか、抗血栓、血圧降下、抗アレルギー、脳機能維持などに働く成分が豊富に含まれています。しかも、カズノコのDHAやEPAはリン脂質型で、吸収されやすいことが特徴です。
とはいえ、どんな食品も食べ過ぎには注意が必要です。とくにカズノコはそれだけを食べると、塩分のとり過ぎにもつながります。適量をおいしく、賢く食べられるサラダをご紹介します。
[ 作り方 ]
(1)カズノコの下ごしらえをする
カズノコは薄い塩水(分量外)に浸して塩抜きします。塩が抜けたら水で洗いながら薄い膜を除き、水気をふいて1cm角に切ります。
(2)野菜類を用意する
セロリは筋を除いて1cm角に切り、キュウリも1cm角に切ります。トマトはヘタを取って横半分に切り、種を除いて1cm角に切ります。
(3)混ぜる
ボウルに(1)のカズノコと(2)の野菜をすべて入れ、ドレッシングを加えて混ぜます。
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