アメリカでは500万人以上、日本でも100~150人に1人は摂食障害の患者がいると言われています。
また9割が女性だと言われており、現代女性が気をつけなくてはいけない病気、摂食障害についてみてみましょう。
◆摂食障害とは?
摂食障害はご本人がその状態を不健康な状態であると認識していない場合も多く、現代女性が気をつけなくてはいけない病気の一つです。
ひどくなると月経が止まり、長期的に体重が少ない状態が続けば、体重がもどっても排卵がもどらない場合もあります。また、低体重で妊娠すると赤ちゃんが育ちにくかったり、早産になりやすかったりすることもわかっています。
◆摂食障害は女性に多い?
摂食障害のパターンとして、大きくわけて“神経性無食欲症(いわゆる拒食症)”と、“神経性大食症(いわゆる過食症)”の2つがあります。
いずれも圧倒的に女性の患者さんが多く、外国のデータでは全女性の0.5%が拒食症に、同じく1~2%が過食症になるといわれています。
また拒食症の中には、単に食べなくなるだけではなく、大量に食べて吐くことをくり返す人もいます。これは、拒食症と過食症を合併している例です。
摂食障害になる原因には、遺伝、性格、育ってきた環境、対人関係などが考えられていますが、“やせていることがもてはやされる”という社会環境も問題とされています。健康を維持するには適当な体重があることも重要です。生理周期が乱れる、などの症状がある場合には、自分の体重が少ないことが影響しているかも、と考えてみることも大切です。
◆体重減少性無月経とは?
妊娠以外に生理が止まる状況があります。体が自分以外を養えないと感じた時です。例えば、重い貧血がある場合や、無理なダイエットをした時などです。
普段からやせ気味の人は「●●kgより痩せたら生理が止まる」ということはありませんか?それは、脳が「これ以上痩せると命の危険がある」と察知して、必要なホルモンの分泌をやめてしまい、結果的に生理が止まってしまうのです。
これを体重減少性無月経といい、若い人の生理不順の原因の多くはこれによるものです。例えばBMIが19以下、体脂肪率が20%以下の場合は体重を増やすことから治療が始まります。実際に母体が低体重で妊娠すると、早産や低出生体重児を出産する確率が増えるなどの問題があります。
また、この状態を2年以上放置していると、およそ10~20%の人は体重が戻っても生理が再開しなくなるので要注意です。
◆摂食障害はどこで診察してもらえるの?
受診する場合は心療内科が一般的ですが、女性専門クリニックなどでも診てくれる場合があります。治療方法としては主に、カウンセリングや内服薬によるものになります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141208-00000005-mocosuku-hlth