年の瀬も近づき、ボチボチ準備をしなくてはいけないのが年賀状。どんなデザインにするか考えている人も多いだろうが、このたび子供の写真を年賀状に載せることに対してネット上で議論が白熱、賛否入れ乱れての論戦となっている。
きっかけは、11月23日に公開された産経新聞の「『何が悪いの?』子供の写真入り年賀状の賛否 スマホアプリ普及でますます白熱」という記事。当記事では、不妊で悩んでいた時に、子供の写真入り年賀状を受け取って落ち込んだ会社員の女性や、結婚報告を見るのが嫌で年賀状を自分から出すのをやめた女性、一方で「『子供がこれくらい成長しました』と報告して何が悪いのか分からない」という男性の声などを掲載。Y!ニュースに配信された当記事は、ツイッターで1300人以上に引用されるなど話題となっている。
これを受けてか、Yahoo!では27日12時現在、「年賀状に子供の写真、どう思う?」というアンケートが行われており、4万人以上が投票に参加している。その途中経過を見ると、「良いと思う」と「特に何も思わない」が約4割なのに対し、「不快に思う」は20.2%。5人に1人は、子供の写真入り年賀状が届くたびに不愉快な思いをしている計算だ。
ツイッターを見ると、肯定派からは、
「家族みんな写っていれば問題ない。『あいつに似てきたな』とか言えるし、滅多に会えない友達の姿も確認できる」
「不快が20%もいる…こういうのが、子育てに不寛容な社会風潮に通じてる気がする」
「知り合いの子供の成長を素直に喜べない人の精神が寂しい」
といった声があがる一方、否定派からは、
「私も、子供だけ、の写真の年賀状はどうかなぁって思います」(原文ママ)
「正直俺は、反対派。あれって、私の子供今度小学校。お祝いちょうだいってとる人もいるとか」
「家族写真ならいいのよ。なぜ子どもだけなの?と。直接私とかかわりがあるのは、あんたの子どもではないのよ、と言いたい」
といったコメントが寄せられており、どちらも一定の説得力を持っているように思われる。
先述の産経新聞の記事は、専門家の「相手によって文面を変えよ」というアドバイスを紹介しており、ツイッターにも、
「去年からは家族と関わりない方向けに二種類作ったけど」
「まあ出す方もTPOに応じて使い分ければ良いんじゃないかな」
といった意見が登場している。新年早々、相手に不快感を与えないためには、どうやら「使い分ける」のが正解ということになりそうだ。
(R25編集部)
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびweb R25から一部抜粋したものです
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