私たちの生活を甘く潤している砂糖は、お菓子だけでなく料理にも欠かせない素材です。砂糖のない世界なんて考えられませんが、摂り過ぎることによる害を耳にすることも……。
肥満や高血圧、糖尿病など生活習慣病の原因になったり、体を冷やしたりするほか、美容の大敵といった説もあり、中には砂糖絶ちを心がけている女性もいるのだとか。
このように健康志向が高まる中、最近では低カロリーやノンカロリーといった甘味料だけではなく、健康機能が加わった「新しい砂糖」ともいうべき商品が登場しています。
そこで今回、マイナビニュースでは、砂糖についてどのように考えているのか、女性読者300名を対象にアンケートを実施しました。
○料理に使う砂糖が気になる女性は約半数
まずは、「食事の際に、お砂糖の量や質が気になることがありますか?」と、砂糖に対する基本的な意識について尋ねたところ、次のような結果となりました。
・気にしたことはない……50人(16.7%)
・あまり気にしない……123人(41.0%)
・気になることもある……88人(29.2%)
・常に気にしている……39人(13.0%)
「気にしていない」派がやや優勢ですが、逆に言えば「気にしている」派が半数近くもいるということです。アンケートでは「気にしている」と答えた人たちに、その理由も教えてもらいました。その一部を紹介してみましょう。
・「肥満にならないか心配」(28歳/電機/技術職)
・「にきびが気になる」(25歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)
・「カロリーが気になる。ダイエット中なので」(50歳以上/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)
回答者の年齢層が比較的若かったこともあり、糖尿病などの生活習慣病を気にする人は少なめ。やはり、ダイエットや美容の敵という女性らしい回答が目立ちます。
さらに、次のような砂糖の種類にこだわっているという回答も見受けられました。
・「白砂糖はあまり体によくないので、家ではキビ糖を使っている」(31歳/学校・教育関連)
・「精製した砂糖は極力摂りたくない」(32歳/機械・情報機器/事務系専門職)
○お菓子の方が砂糖の量と質を気にする傾向に
続いて「お菓子を食べる際に、お砂糖の量や質が気になることがありますか?」と質問してみました。
・気にしたことはない……41人(13.7%)
・あまり気にしない……122人(40.7%)
・気になることもある……100人(33.3%)
・常に気にしている……37人(12.3%)
食事の場合に比べると「気にしている」派がやや多くなりました。同様に「気にしている」派の人たちに「どのような点が気になる」か、具体的に教えてもらいました。
・「甘いお菓子だとどれだけ砂糖を使っているのか気になる」(32歳/アパレル・繊維/秘書・アシスタント職)
・「海外のあまりにどぎつい甘さのお菓子を食べると、あとで後悔する」(26歳/商社・卸/事務系専門職)
・「食べたあと脂肪がついた気がして罪悪感を感じる」(31歳/その他/事務代行)
・「使われている甘味料を気にする」(24歳/医療・福祉/事務系専門職)
お菓子の場合は料理と違って、甘さを強く感じることで砂糖に対する意識が強くなり、食後の後悔や罪悪感につながるといった声がありました。甘味料の場合は、人工かどうかや味の悪さも気になるのかもしれません。
○砂糖も「質」で選ぶ時代に
そこで「(お砂糖を)買う際にはどのような点が気になりますか?」と尋ねてみたのですが、その結果は非常に興味深いものでした。
・値段……160人(72.1%)
・健康に良いかどうか……91人(41.0%)
・ブランド……45人(20.3%)
※複数回答可
お値段が気になるのは当然として、注目すべきは「健康に良いかどうか」を考えて砂糖を購入している人が40%を超えていること。最近では、いろいろな種類の砂糖があるので、その中から自分の納得できるものを「選ぶ」時代になりつつあるようです。
では、どんな砂糖を選べば良いのか? アンケートは最後に「こんなお砂糖があればいいのにな、という要望があれば教えてください」と自由回答をお願いしたところ、その希望はほぼ次のような声に集約されました。
・「体にいい砂糖」(26歳/情報・IT/営業職)
・「おいしいけれどカロリーゼロ」(32歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「虫歯にならず、太らず、人工でないお砂糖」(31歳/学校・教育関連/技術職)
カロリーゼロを求める声もありますが、体に良く、太らず、しかも天然の砂糖といった理想を求める声もあがっています。
そんな理想を実現するかもしれない糖として、最近注目を集めているのが「パラチノース」をはじめとする健康機能が加わった糖類です。エネルギーをしっかり持ちながらも、そのエネルギーの質が良いため、色々な健康機能が見られるとのこと。
尚パラチノースとは、蜂蜜中にも含まれる糖質で、ブドウ糖と果糖から成る天然の二糖類のこと。「虫歯の原因になりにくい食品」として特定保健用食品にも配合され、日本では1980年代から色々な菓子や飲料に配合されているのでご存知の方もおられるのでは?
最近では、砂糖と同じエネルギーを持ちながら、ゆっくり消化吸収されるので血糖とインスリンの急激な変化を起こすことがない糖として、医療分野の食品や、健康志向のお菓子や飲料への使用が始まっています。
気になった方は、パラチノースが配合されたお菓子や飲料が市販されているので試してみては?お砂糖とパラチノースの良い所を融合した「スローカロリーシュガー」というお砂糖も販売されているので日頃の料理に取り入れるのもおすすめです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141127-00000030-mycomj-life