運動と薬で対処できない変形性ひざ関節症の痛みには手術の選択肢がある。関節鏡手術、骨切り術、人工関節置換術の3つ。それぞれの手術の特徴を紹介する。
1.変形性ひざ関節症の手術
変形性ひざ関節症の治療は、運動を中心とした基礎の治療を土台として、段階的に進められます。運動や薬物療法などをしばらく継続しても症状が改善しない場合には手術が検討されます。また、痛みによって日常生活に大きな支障が出ている場合にも手術が検討されます。
主な手術方法には、ひざ関節内に関節用の内視鏡を入れて行う関節鏡手術、頸骨[けいこつ]を切って脚の形を矯正する骨[こつ]切り術、骨の一部と関節軟骨を人工の関節に置き換える人工関節置換術があります。
2.手術後のリハビリ
日常生活の質をよくするには、手術後のリハビリテーションが大切です。例えば人工関節置換術の場合には、手術の傷口が落ち着いたら、ひざの曲げ伸ばしなどを始めます。約1か月の入院期間中、歩行や階段の上り下りの練習などを毎日行い、つえをつきながらも自分で歩いて退院します。退院後は通常の生活を送ることがリハビリテーションになります。また、どの方法の手術でも、手術後は適度な運動の継続が大切です。痛みがなくなればショッピングを楽しむなど様々なことができるようになるので、積極的に活動しましょう。
☆ 手術の詳しい方法や特徴については、
きょうの健康テキスト 5月号に詳しく掲載されています。
NHK「きょうの健康」2014年10月29日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20141029-h-001.html