生活ごみの焼却で発生する飛灰から放射性セシウムを分離させる装置を共同開発した福島高専(いわき市)と長岡技科大(新潟県長岡市)、配管装置製造・排水処理のカサイ(新潟市)は6日、実証試験で最大95%の放射性セシウムの除去に成功したことを明らかにした。同日、いわき市の同校で開いた報告会で試験結果を示した。
3者の実証試験は当初、セシウムの除去率を80%と想定していたが、装置の改良や熱処理の温度・時間など条件を最適化することで除去率90%以上を達成した。装置は7月に完成し、8~10月に実証試験を行った。現在の装置は、1日約100キロの飛灰処理が可能。開発した同校の内田修司教授によると、いわき市では1日約15トンの飛灰が発生し続け、これまで約1万トンが保管されている。内田教授は「段階的に処理能力を上げ、1日20トン以上の処理を可能にしたい」と話した。同校などは来年度中の実用化を目指す。
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