[ カテゴリー:医療 ]

大人のてんかん治療

「てんかん」は、不治の病ではなくなり、タイプにあった適切な治療・生活習慣で発作のない状態にコントロールできることが多くなった。大人のてんかん治療について紹介。

1.てんかんとは
てんかんは、脳に本来ない異常な電気活動によるてんかん発作を繰り返し起こす病気で、2つのタイプがあります。発作が脳全体で起こる全般てんかんでは、意識を失ったり、けいれんを起こすなどの症状があります。発作が脳の一部で始まり広がっていく部分てんかんでは、発作が起こった部位と広がる範囲によって症状が異なり、「体の一部分が動く」「光や模様が見える」「記憶がなくなる」などさまざまな症状があります。どちらのタイプかによって薬の使い方が変わるため、てんかんが疑われる場合は、専門の医療機関で正確な診断を行い、治療方針を決めることが大切です。診断の際には、時間をかけて症状・既往歴などを詳しく聞く問診と、脳波検査、MRIなどの画像検査が行われます。専門医や専門医療機関を探す場合は、日本てんかん学会やてんかん診療ネットワークのホームページから見つけることができます。 

2.てんかんの治療
てんかんの治療法には抗てんかん薬と手術がありますが、患者さんの70%以上は、薬で発作のない状態にコントロールすることができます。抗てんかん薬はさまざまな種類があり、てんかんのタイプによって効き方が異なることがあるので、タイプに応じて使います。通常は1種類の薬で治療を始めるのが基本で、効果がなければ別の薬に切り替えます。副作用は薬によって異なり、眠気、ふらつき、気分の変化、食欲不振などがあります。副作用が現れた場合には、自己判断で薬を調節しないで、必ず医師に報告し、相談をしてください。不規則な服用やのみ忘れは再発の原因になるので、必ず規則的に服薬します。また、薬で発作をコントロールすることができない場合は手術を検討します。
てんかんは根気よく治療を続けることが大切です。脳波検査の結果や生活状況にもよりますが、発作のない状態が数年以上続けば、ゆっくり薬の量を減らしていき、中止することも可能です。自分の病気をよく知り、どうしたら発作をコントロールできるかを理解して、医師と相談しながらてんかんと向き合っていくことが大切です。家族や周囲の人の理解やサポートも欠かせません。

☆ 薬の詳しい種類、手術などについては、
きょうの健康テキスト 10月号に詳しく掲載されています。

NHK「きょうの健康」2014年10月21日放送分

http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20141021-h-001.html

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