オリックス・リビング(株)(本社:東京都港区)は、「介護の日」(11月11日)に合わせ、今年も全国の40代以上の男女1,238名(男性737名、女性501名)を対象に、第7回「介護に関する意識調査」を実施した。
【調査結果(一部抜粋)】
●家族の介護について約9割が不安を感じる。男性は費用面、女性は精神的な負担
家族の介護について、「不安を感じる」(38.4%)、「やや不安を感じる」(47.9%)と約9割(86.3%)が不安を感じると回答。また、家族の介護に対する不安について、約7割(70.6%)が精神的な負担と回答。男女で比較すると、一番大きな不安は、男性は費用面について(69.2%)、女性は精神的な負担について(75.6%)と回答している。
●自身の介護について約9割が不安を感じながらも具体的な準備をせず。理由はまだまだ先だと思うから
自身の介護についても「不安を感じる」(40.0%)、「やや不安を感じる」(46.2%)となり、約9割(86.2%)が不安を感じると回答。男女別にみると、「不安を感じる」「やや不安を感じる」と回答した人は、男性(83.2%)、女性(90.2%)となり、女性の方が不安を感じている結果になった。また、自身に介護が必要になったときについては、「まだ何も考えていない」(68.3%)、「考えているが、まだ家族に伝えていない」(23.0%)となり、約9割(91.3%)がまだ具体的には家族に伝えていない結果に。
●老老介護について約9割が不安
自身の家庭の老老介護について、「不安を感じる」(36.0%)、「やや不安を感じる」(49.4%)と約9割(85.4%)が不安を感じると回答。男女別にみると、「不安を感じる」「やや不安を感じる」と回答した人は、男性(84.5%)、女性(86.7%)と、性別に違いはみられなかった。
●男性約8割は配偶者を介護する意向だが女性約7割は配偶者による介護を希望しない
配偶者の介護については、「配偶者を介護したい」(44.5%)、「配偶者を介護したい気持ちはあるが、現状を考えると難しい」(30.3%)を合わせ約7割(74.8%)が配偶者を介護したい意向となった。男女別にみると、配偶者を介護したい意向を示す男性が80.9%に対し、女性は66.6%となり、男女間に違いが出る結果となった。
●男性は自宅にて配偶者、女性は有料老人ホームの介護を希望
今後、自身が介護される立場になった場合に受けたい介護は、男性は「自宅にて家族(配偶者)の介護を受けたい」(29.6%)、「有料老人ホームに入居し介護サービスを受けたい」(17.6%)、「特別養護老人ホームに入居し介護サービスを受けたい」(16.8%)と回答。一方、女性は「有料老人ホームに入居し介護サービスを受けたい」(24.8%)、自宅にて外部の介護サービスを受けたい」(24.6%)、「特別養護老人ホームに入居し介護サービスを受けたい」(17.6%)と回答した。
●介護ロボットは、人手より気を使わないため、約7割が肯定的
介護ロボットによる身体介護については、「推奨されていれば受けてもよい」(63.9%)、「積極的に受けたい」(10.4%)となり、約7割(74.3%)が介護ロボットについて肯定的な結果になった。介護ロボットに肯定的な理由としては、「ロボットは気を使わないから」(51.5%)、「本当は人の手が良いが気を使うから」(32.0%)となり、人手による介護を受けることに心理的負担がある様子がうかがえた。
●社会保障制度充実のための消費増税は、約2割が肯定的。増税前の昨年より半減
福祉・介護などの社会保障制度を充実させるための増税実施について、「増税して良かった」と回答した人は約2割(18.9%)で、昨年(42.7%)より半減する結果になった。また、「増税して良かったとは思わない」と回答した人は46.5%で、昨年(36.5%)より増加する結果に。増税反対の理由としては、「使われ方が分からないから」(62.0%)、「生活に余裕がないから」(27.1%)、「必要だと思わないから」(5.8%)の順となった。
■ニュースリンク先
http://www.orixliving.jp/company/pdf/pressinfo_141104.pdf?iad2=top-info-141104
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141106-00072950-suumoj-life