コンビニエンスストア大手のローソンが、インターネット通販大手のアマゾンジャパン(東京)の商品をコンビニ店舗で購入できるサービスを始めることが3日、分かった。ローソンの店頭情報端末を使ってアマゾンの商品を注文し、最短2日後に店頭で受け取れるようにする。今月5日から一部店舗でスタートし、2015年春には、全国約1万2000店舗へと拡大する。
ローソンが店で扱う商品は約3000品目。一方、アマゾンが扱うのは数千万品目に上り、ローソンはアマゾンとの提携によって、店頭の品ぞろえを大きく補完できる。
小売りチェーンの店舗でアマゾンの商品を注文できるサービスは珍しい。消費者は、店頭情報端末「ロッピー」の画面から商品を選び、備え付けの電話でオペレーターに注文して、端末が発行するレシートを使ってレジで代金を支払う。品物は早くて2日後に店頭で受け取れる。電話注文のため、ネットの操作が不得手な高齢者やクレジットカードを持てない未成年者も利用しやすい。
今月5日に静岡県内の約200店で始め、利用状況を調べた上で、来春、全国へ広げる。今後ローソンはメーカー、アパレルなど、アマゾン以外の企業とも協力し、消費者がコンビニ店頭で商品を購入できるサービスを拡大する。
ネット通販市場の拡大にともない、小売り大手は自社店舗とネットサービスを融合する「オムニチャネル」戦略を加速している。セブン&アイ・ホールディングスは15年、グループの百貨店やスーパーが扱う300万品目をネットで注文し、コンビニ「セブンイレブン」店頭で即日受け取れるサービスを始める。
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