■「地域の人と交流楽しみ」
多機能型障害福祉サービス事業所「つばさの郷」(富山市才覚寺、谷井晃施設長)は29日、同施設内に「お菓子工房TSUBASA」を開設した。利用者手作りの焼きドーナツやクッキーなどを販売し、障害者の就労を支援しながら住民と触れ合う場にする。
工房では知的障害のある利用者4人が、市内の菓子店でパティシエの経験のある職員からアドバイスを受け、菓子作りに取り組む。黒糖やキャラメルなど10種類のドーナツ、パウンドケーキ3種、クッキー6種を販売する。
29日は施設で記念式典が開かれ、運営母体の社会福祉法人白皇山保護園(同市八尾町上ケ島)の西浦博理事長が「利用者が楽しく、生き生きと働けるようにしたい」と式辞。宮前宏司市議、市手をつなぐ育成会の高田恒昭副会長、藤瀬正直才覚寺町内会長が祝辞を贈った。
利用者代表の山岸史明さん(54)が「お客さんとの交流を楽しみにしている」と抱負を語り、谷井施設長は「健常者と障害者が両翼となり、羽ばたいてほしいとの思いを名前に込めた。地域の人と交流を深める場にしたい」と話した。関係者がテープカットした後、さっそく販売が始まり、訪れた人が品定めしていた。
お菓子工房TSUBASAは午前10時~午後5時半営業(日、月曜、祝日定休)。問い合わせは同施設、電話076(461)5596。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141029-00010926-kitanihon-l16