スマートフォンやPC、テレビなど、なにかと画面をみる機会が多いこの頃、目を酷使して疲れ目の方も多いのではないでしょうか。仕事などでどうしても続けてPCと向き合っていなければならない場合もあるでしょう。仕事が終わっても、移動時間にスマートフォン、家に帰ってからはテレビ…といった具合に目を使い過ぎていませんか?
疲れ目が慢性化すると、眼精疲労を起こして頭痛や肩こり、目の痙攣などを引き起こしたり、不眠につながることもあります。慢性化するまえに疲れ目を解消したいですね。
今回は眼精疲労を緩和する働きのあるフィトケミカル(植物化学)成分とその成分を含む食品やハーブを紹介しましょう。
・アントシアニン
瞳に存在するロドプシンが光によって分解されることで、脳に視覚信号が伝えられ、私たちは見えると認識することができます。ロドプシンは目を使う限り、分解と再合成を繰り返しているわけです。目を酷使したり、加齢による衰えで、ロドプシンの分解に再合成が追いつかなくなったとき、目の疲れや視力低下などの症状が起こってしまいます。ポリフェノールの一種、アントシアニン色素はこのロドプシンの再合成の働きを促進させて網膜を再生させ、目の疲れを和らげるのです。
・ルテイン
カロテノイドの一種である、ルテインには強い抗酸化力にくわえ、水晶体、網膜の中心部の黄斑部分を保護する働きがあります。白内障や加齢黄斑変性症の予防に有効とされています。
アントシアニン色素を含む食品はブルーベリーやカシスなどの果実をはじめ、赤ワイン、黒豆、紫芋、紫キャベツ、紫コーンなどがあります。紫外線のあたる表面部分にアントシアニン色素を多く含んでいるため、皮ごと食べることで摂取できるでしょう。
ルテインはカボチャをほうれん草、ケールなどの緑黄色野菜に多く含まれます。
様々な野菜が一年中食べれますが、旬の野菜のほうが栄養素やフィトケミカル(植物化学)成分を多く含みます。元気いっぱいの季節の野菜を積極的に食べましょう。
・ビルベリー
第二次世界大戦中にイギリス空軍のパイロットが食べていたというビルベリー。アントシアニン色素を豊富に含む「目によいハーブ」として視覚機能の向上が期待できます。
【使用方法】
ジャムやサプリメントで摂取すると良いでしょう。
・ハイビスカス
濃いルビー色のアントシアニン色素をもつハイビスカス。クエン酸をはじめとする植物酸やミネラルも含んでいます。疲れ目からくる肉体疲労を回復させる働きがあり、眼精疲労を緩和してくれます。
【使用方法】
相性の良いローズヒップとブレンドしたハーブティーで。酸味が苦手な場合は甘いステビアやペパーミントなどとブレンドすると飲みやすくなります。
・カレンデュラ
古くから皮膚や粘膜の修復のために使われてきたカレンデュラ。鮮やかなオレンジ色の花びらはカロテノイドのルテインを含んでいます。
【使用方法】
香りや味が強くないので、ジャーマンカモミールなどのリラックス効果のあるハーブとブレンドハーブティーにするのも良いでしょう。
※キク科のアレルギーの方は注意してください。
ハーブを利用した植物療法は医療のかわりではなく、健康の増進や病気の予防に役立てるものです。既存病歴のある方、お薬を服用されている方の使用につきましては医師の指示にしたがってください。体調や体質、利用方法によっては健康を損ねる場合もあります。それぞれのハーブの注意事項や使い方をよく確認したうえ、自己責任で使用するようにしてください。
MocosukuWoman編集部
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