仕事などが忙しいとついつい食事が疎かになったり、睡眠時間がしっかり確保できなかったりしますよね。気付かない間にストレスも溜まり、一人でお酒を飲む機会も増えてしまうことでしょう。実はそんな日々の繰り返しがあなたの頭髪を蝕んでいるのです。この記事では、最近増えている「若ハゲ」を招く生活習慣とその対策法をご紹介します。
■ 若ハゲを招く生活習慣
◎ 飲酒と喫煙
飲酒はアルコールを分解する肝臓への負担を増やし、肝臓で作られる発毛を促す物質の量が減ってしまいます。タバコのニコチンは身体の血行を悪くします。それによって髪の毛に栄養が充分に行き渡らなくなり、髪の毛が弱くなります。またニコチンは体内のビタミンCを破壊します。髪の毛に必要なビタミンEの吸収率を上げるビタミンCが破壊されると、ビタミンEも不足してしまい、発毛に悪影響を及ぼします。
◎ 肉中心の食生活と栄養の偏り
肉中心の食事は動物性タンパク質の過剰摂取につながり、血液や血管の劣化、内臓脂肪の増加を招きます。そうなると頭皮の血行不良につながるため、髪の毛によくありません。ジャンクフードや添加物の多い食品も、油分の摂り過ぎや亜鉛などの栄養素の排出につながりますので避けるべきでしょう。
◎ 睡眠不足とストレス
髪の毛の成長を促す成長ホルモンは、夜の10時から夜中の2時の間に活発に分泌されます。その時間帯に眠ることが出来ないと髪の毛の成長を抑制してしまい、結果として抜け毛が増えます。睡眠不足はストレスの原因になり、体内ホルモンの失調にもつながります。
◎ 運動不足
デスクワークがメインの仕事の場合、同じ姿勢をとっていることが多く、血行不良になりがちです。
■ 対策法
◎ 飲酒と喫煙
飲酒は度を過ぎなければストレスの緩和が期待できますし、血行が良くなる効果もありますから、完全に禁酒する必要はありません。飲む量を控えめにしたり、休肝日を設けたりして肝臓への負担を減らす工夫をするようにしましょう。喫煙はなるべく早めにやめられると良いのですが、無理に禁煙するとストレスにつながりますので、まずは減煙から始めるようにしましょう。病院でも禁煙の方法を教えてくれますので、自分で禁煙する自信の無い方にはおすすめです。
◎ 肉中心の食生活と栄養の偏り
一番簡単な方法は和食を選ぶようにすることです。和食は油分が控えめなメニューが多く、納豆や豆腐などの植物性たんぱく質を摂取しやすいジャンルでもあります。髪の毛を強くする働きのある亜鉛を多く含む魚介類や、ミネラルを多く含む海藻類などを使ったメニューを選ぶようにすると良いでしょう。丼ものなどを頼む際も、大盛りにするのをやめて、代わりに小鉢でおかずを一品足すようにすると栄養の偏りを防げます。
◎ 睡眠不足とストレス
仕事が夜遅くまでかかり、眠るのが遅くなってしまうのは仕方がないことなので、可能であれば夜の10時から夜中の2時の間に少しでも仮眠をするようにしましょう。それが難しいのであれば出勤時間を1時間早めて、帰る時間を早められるようにしましょう。
◎ 運動不足
運動不足だからといって長距離を走ったり、激しく動くスポーツをする必要はありません。むしろ、短時間の激しい運動は抜け毛を促す男性ホルモンの増加を招きます。通勤時に一駅歩いたり、犬の散歩を長めにする程度で充分です。
■ おわりに
生活習慣の乱れは頭髪だけでなく、健康にも悪影響を及ぼします。日常のちょっとしたことに気を遣うだけでかなり改善されますので、自分に合ったものから取り入れてみてください。
(著:nanapiユーザー・kokinwakashu 編集:nanapi編集部)
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