年中出回っているリンゴですが、秋のイメージが強い果物ですよね。リンゴはスムージーやクレンズジュースの定番果物で、生の印象が強い人も多いのでは。しかし、多くの焼き菓子もあるように加熱調理にも適しています。加熱することで増える美容成分があるので、詳細を見て行きましょう。
■加熱するとアップルペクチンが9倍に!
リンゴにも他の果物と同様にペクチンが含まれます。中でもリンゴ特有の「アップルペクチン」が豊富。加熱すると9倍になるとも言われ、「食欲の秋」で、美味しい誘惑の多い時期のダイエットに最適! アップルペクチンは水溶性なので腸内環境を整え、悪玉コレステロール量を減らしてくれるそう。また血糖値の上昇を防ぐので、インスリンの分泌も抑えることができます。プヨ肉のもとである中性脂肪の増加も抑えられそうですね。
■血管のアンチエイジングにも
アップルペクチンは、血管の若返りが期待できる「アルブミン」が増えるとも言われています。血管は年齢と共に管が細くなって脂質などが溜まりやすくなってきますが、アルブミンは毒素などと結合して中和する作用があり、血管のお掃除につながるのです。その結果、血流が良くなり、体の隅々まで栄養が行きわたるので肌や髪、爪などの健康にもなくてはならない存在ですね。
■フライパンやレンジで!加熱リンゴレシピ3つ
ポイントは皮ごと加熱すること! 皮にギュッと栄養素が濃縮されているのです。加熱すると食べやすくなりますし、皮をむく手間も省けますね。
■薄くスライスして、フライパンで焼き、シナモンをふる
シナモンは加熱しても栄養が失われにくく、アンジオポエチンという成分が毛細血管をクリアにしてくれます。アップルペクチンと共に血流を良くしてくれるでしょう。
■レンジで簡単リンゴのコンポート
リンゴを縦半分にカットして、芯の部分をくりぬき、皮の部分をフォークで数か所、軽く突き刺して、穴をあけておく(加熱時の破裂予防のため)。耐熱皿に入れて、500Wの電子レンジで3分加熱。取り出して、くりぬいた部分にココナッツオイルやオリーブオイル、甘味にアガベシロップ(はちみつなどでもOK)を垂らして、オイルや甘味料からもミネラルを摂取しましょう。
■作り置きに便利! レンジで即席リンゴピューレ
リンゴ1個分を皮ごとすりおろすか、食べやすい大きさに小さくカットして、耐熱皿に入れてラップをし、3分加熱。熱いうちに、レモン果汁小さじ1とラカント(甜菜糖)大さじ1~2で甘さを調整して出来上がり。冷蔵庫で1週間ほど、冷凍なら2~3ケ月、日持ちします。保存美腸食として、ヨーグルトやスイーツ、アイスクリーム、パンなどとお召し上がりください。
電子レンジや、お料理のついでにフライパンで加熱すれば簡単にリンゴでアンチエイジングフーズが出来上がりますね。秋なら、フジや紅玉などいろんな品種のリンゴが出そろうので、旬ならではの微妙な味の違いも楽しんでみましょう!
(美養食研究家/シニア野菜ソムリエ 丸田みわ子)
http://medical.yahoo.co.jp/diet/column/4866/