糖尿病を発症してしまった場合、一般的には運動療法や食事療法といった治療法がとられます。その中でも食事療法は、それまで好んで食べていた食材がNGになってしまうことも多く、慣れるまでに根気と時間がかかります。特にお米やパンなどの炭水化物が大好きという人にとっては、食事を楽しめなくなhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141014-00010001-mocosuku-hlthってしまうかもしれません。
では、なぜ糖尿病の治療に食事療法が必要なのでしょう? 糖尿病は、血糖値を正常に保つインスリンが十分に分泌されず、血糖値が異常に上がってしまう病気です。これが長期にわたると、糖尿病性神経障害、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症などの糖尿病慢性期合併症につながります。そこで糖尿病の治療では、血糖値の上昇を防ぐためにバランスのとれた食事をし、さらに運動によって血液中の糖をエネルギーとして燃焼させるという方法をとります。
糖尿病と診断されて食事療法を行う場合、どんな点に気をつければよいでしょうか? 食事療法の考え方にもいくつかありますが、肝心なのはまず、血糖のコントロールです。糖質(炭水化物)を摂取する際も、血糖値の上がりやすい白米や食パン、うどんなどの精製された炭水化物ではなく、玄米や全粒粉の小麦粉などに代えることで血糖値の上昇を緩やかにすることができます。また、タンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルといった各栄養素をバランスよく摂取することでも、血糖値の上昇を抑えられます。さらに、毎日きちんと3食、決まった時間に食事をすることも、血糖コントロールをするうえでは重要です。
また、1日の摂取カロリーも制限します。1日の適正カロリーはその人の体格や日々の運動強度にもよるので一概には言えませんが、「腹七分目」がひとつの目安となります。より正確な適性カロリーは、お医者さまと相談して決めましょう。カロリーを抑えることで、太り気味の人は肥満の解消にもつながります。最近では糖尿病の人向けの食事メニューが書籍やウェブサイトなどで多数公開されているので、それらを参考にするのも手です。
MocosukuWoman編集部
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