気になる皮膚トラブルはなかったのに、ある日突然背中や手がかゆくてたまらなくなった!なんていう人、けっこういますよね。
そのかゆみ、もしかしたら「大人のアトピー性皮膚炎」かもしれません。「私は生まれてから一度もアトピーになったことなんてない!」という人ほど要注意。なぜなら「大人のアトピー性皮膚炎」はある日突然やってくるからです。
ここでは「大人のアトピー性皮膚炎」について解説します。
「大人のアトピー性皮膚炎」が起こる原因のひとつは、正常だった肌の機能が年を重ねたことによって変わってしまうことがあげられます。たとえば「皮脂の分泌が減る」「肌の免疫機能が落ちる」というようなことです。
ダニやほこり、花粉や衣服の刺激など、それまでは何ともなかったアレルギーの要因に対して肌が突然敏感になってしまうのです。人によっては生理周期によって症状が変化する人もいます。
また、ストレスや不規則な生活も、こうした現象をまねく要因になります。
最初のうちはカサカサしてひどく乾燥するだけですが、症状が進むと鳥肌が立ったようにボツボツした湿疹が広がります。
かゆみを感じるようになって掻き続けると湿疹が次第に大きく固くなり、慢性化していきます。
やがてじくじく湿ったり、またはその部分だけがゴワゴワと厚く固くなったりします。
背中や首、胸などの上半身の場合は特にかゆみが強くなる傾向があります。顔の場合は身体によくある症状とは違って、じくじくして赤くなってきます。人によっては腫れ上がるほどひどくなることもあるのです。
アトピー性皮膚炎の治療方法はワセリンなどの保湿剤でまめに保湿し、ステロイド剤などでかゆみを抑えて症状を緩和させていくのが一般的です。
残念ながら根本的に治す方法はないので、「早い段階で治療を始められるかどうか」が大きなポイント。大したことはないからとほうっておくと、あっというまに慢性化して治りにくくなってしまいます。
「身体の同じ部分がずっとかゆい」「掻いていたらボツボツしてきた」などなどの症状に心当たりがあったら一刻も早く皮膚科へ行きましょう。
「ステロイド剤は抵抗がある」という人もいるかもしれませんが、短期間に集中して塗って早く治したほうが、その後、肌や身体にかける負担はずっと少なくなります。
「大人のアトピー性皮膚炎」は一度発症してしまうと簡単には治らないうえに、治ったとしてもぶり返す人も少なくありません。信頼できる医師を早く見つけて、ステロイド剤の使用頻度も含め、まめに相談しながら気長に治療を続けていきましょう。
MocosukuWoman編集部
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