首の痛みはパソコン作業など日常の姿勢に注意したり運動を行うことで改善できる場合がある。今回は、場面別に首の痛みを軽くする方法と首の痛みに効果的な運動をご紹介。
1.改善したい日常の姿勢
一般に、首の痛みの原因の約9割は、筋肉の疲労とストレスと考えられています。日常の姿勢に注意したり、運動を行うことで首の負担を軽くすることが大切です。日常生活の姿勢の中で特に改善したいのは、「パソコン作業」「かばんを持つ」「洗濯物を干す」の3つの姿勢です。
パソコンを使うときは、台を使うなどしてパソコンの高さを調整し、できるだけ背筋を伸ばして、前かがみにならないように座ります。長時間同じ姿勢をとり続けないよう、30分に1回程度の休憩も必要です。
かばんを持つときには、片方の肩に負担がかからないようにします。ショルダーバッグなどは左右に持ち替えることが大切です。リュックを使う場合は、肩掛け部分が柔らかく幅が広いものを使い、荷物はできるだけ軽くします。年配者にはキャスターのついたキャリーバッグもお勧めです。
洗濯物を干すときには、物干しが高い位置にあると、何度も首を反らして上を向いた姿勢をとることになり、首の筋肉やじん帯に障害や炎症を起こすことがあります。低めの位置に干すなどの工夫をしてみてください。
2.効果的な運動
首の痛みを予防・改善するには、首を鍛えるよりも全身運動がお勧めです。全身運動を行うと、全身の血行や代謝が促進され、痛みを抑える物質も生じると考えられています。65歳以上の人や、体力に自信のない人に勧められる運動は、散歩です。心臓や脚に不安がなければ、うっすら汗をかくぐらいの早足で歩きましょう。水中ウオーキングや、ヨガ、太極拳などもお勧めです。若年から中高年には、運動量が多いジョギングやサイクリング、水泳などが勧められます。年齢や体力によって運動を選び、無理をしないことが大切です。
☆姿勢の改善法についての詳細は、
きょうの健康テキスト 9月号に詳しく掲載されています。
NHK「きょうの健康」2014年9月9日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140909-h-001.html