家庭料理の定番・しょうが焼き。“ラクに作れて、失敗しらず”と思われがちですが、実はとっても奥が深い料理なんです!
家庭でもできる本格洋食店のしょうが焼き、ポイントは肉の焼き方。そして、いつものタレにある隠し調味料を加えるだけで、コクのあるしょうが焼きに大変身。しょうがの産地・高知県で食べられている一風変わった絶品しょうが焼きも紹介。さらに、肉を劇的にやわらかくするスゴ技も発見!作ってみたくなるスゴ技連発です!
■しょうが産地・高知のしょうが焼き
日本でとれるしょうがの半分近くを生産しているしょうが王国・高知県。しょうがを育てて40年、しょうが料理の達人でもある野中文代さんに、高知県で食べられている一風変わったしょうが焼きを教えてもらいました。
産地ならではの、しょうがの使い方。それは、しょうがを味つけの素材としてではなく、食材としておいしく食べるために、せん切りにして使うことです。また、味つけもしょうゆではなく、みそ。みそとせん切りしょうがの存在感がピッタリで、しょうがの辛さをまろやかにしてくれます。ほかにも、すりおろしとせん切りをダブルで使ったしょうが焼きの作り方も教えていただきました。
■せん切りを使ったみそしょうが焼き
【材料・2人前】
・豚バラ肉(焼き肉用)・・・200グラム
・サラダ油・・・適量
・しょうが・・・50~100グラム ※お好みで調整してください
<たれ>
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・みそ・・・大さじ2
・みりん・・・大さじ1
・砂糖・・・大さじ1
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【作り方】
1.しょうがはよく洗い、皮ごとせん切りにする。
2.フライパンにサラダ油を入れ、しょうがを炒めて香りを出し、豚バラ肉を入れて焼く。
3.みそ、みりん、砂糖を混ぜ合わせ、フライパンに入れ、全体をからめたら完成。
■ダブルしょうがのしょうが焼き
【材料・2人前】
・豚ロース薄切り肉・・・200グラム
・小麦粉・・・大さじ1
・さやいんげん・・・3本
・にんじん・・・2分の1本
・青じそ・・・6~7枚
・しょうが(せん切り)・・・50~100グラム ※お好みで調整してください
・酒・・・大さじ1
<たれ>
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・しょうゆ・・・大さじ2
・みりん・・・大さじ2
・酒・・・大さじ2
・砂糖・・・大さじ1
・しょうが(すりおろす)・・・50~100グラム ※お好みで調整してください
・トウバンジャン・・・適宜
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【作り方】
1.しょうがは皮ごとすりおろし、たれの材料に入れて、混ぜあわせておく。
2.せん切りにしたにんじん、さやいんげんは軽くゆでておく。
3.豚肉に酒をもみこみ、1枚づつ広げ、内側に小麦粉をまぶす。
4.豚肉の上に、青じそ、せん切りにしたしょうが、いんげん・にんじんを置き、巻く。
5.フライパンにサラダ油を入れ、豚肉の巻き終わりを下にして焼く。
6.全体に焼き色がついたら、たれを入れ、全体をからませて完成。
<取材協力>
野中文代さん(しょうが農家 JAとさし 女性部 部長)
■漬け込みで肉をさらにやわらかく!
お肉を「たれ」に漬け込むときに、あるきのこと一緒に漬け込むと、肉がさらにやわらかくなります。そのきのことは、まいたけです。まいたけには、たんぱく質分解酵素が多く含まれているため、肉のたんぱく質を分解して、やわらかくする効果があります。
実際に、「たれ」だけで漬け込んだ肉と、まいたけと一緒に漬け込んだ肉のやわらかさを比べてみると、なんと25%もやわらかくなっていました。
■漬け込みしょうが焼き
【材料・2人前】
・豚ロース肉・・・300グラム
・サラダ油・・・適量
・酒、みりん、しょうが(すりおろす)、しょうゆ・・・各大さじ1
・まいたけ・・・適量
【作り方】
1.酒・みりん・しょうが、肉、まいたけを密閉袋に入れ、15分間漬け込む。
2.肉だけを取り出し、サラダ油を入れたフライパンで焼く。
3.肉の端が白くなってきたら、ひっくり返す。
4.まいたけをフライパンに入れ、軽く火が通ったら、しょうゆを入れて、全体になじめば完成。
<取材協力>
西脇俊和さん(新潟県農業総合研究所 食品研究センター 主任研究員)
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
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NHK「あさイチ」2014年9月9日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20140909-a-002.html