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意外と知られていない食品ビタミンと化粧品成分のビタミンの違い

スキンケア商品の中には、無添加や天然、植物系など食品のイメージを盛り込んだアイテムが多く見られますね。低刺激で肌に優しい印象を受けるので好感度も高く、人気があります。しかし、食品から摂取するビタミンと肌に直接作用するビタミンとでは違いがあるのをご存知ですか?ここでは、「食品のビタミン」と「化粧品成分のビタミン」の知識をご紹介致します。

■ 食品から摂取するビタミンについて

◎ 食品から摂取するならトータルで!

肌に必要なビタミンといえば、「ビタミンC」が有名です。しかし、食品から摂取するなら、ビタミンCだけでなく「ビタミンA・C・E」をトータルで摂取するのをオススメします。食品は単体よりも、色々な成分をバランスよく摂取するほうが吸収力がアップします。

◎ 意識してとりたいビタミンは?

抗酸化力が一番高いのはビタミンAです。ビタミンAは適度にとることが肌老化に有効といわれています。緑黄色野菜やレバー、あさり、海苔、乳製品などに多く含まれているので、毎日マメに食べるようにしましょう。特に緑黄色野菜はβカロテンの状態で摂取できるので、体内で必要な分だけがビタミンAに変換されます。他のビタミンも豊富なのでオススメです。

■ 化粧品から摂取するビタミンについて

◎ 複雑な成分ほど肌には大変

化粧品として、肌に塗る場合も「ビタミンA・C・E」はエイジングケアに有効です。しかし、食品と違う点は、人工的に作られたビタミンを塗った方が、肌には効果的という点です。例えば、「植物エキス」などの成分は植物から抽出された成分でビタミンも含まれていますが、他にも多くの成分が混ざっているため含有量はさまざま。皮膚は複雑な成分で構成されているものほどかぶれやすいため、アレルギー体質や敏感肌の人は要注意となります。

◎ 肌に塗るなら人工的なビタミンを

口から入れる食品は、栄養がたくさん入った自然食品がオススメですが、化粧品成分は単体がオススメです。ビタミンCならビタミンCそのものを目的に作られた単体合成品の方が、肌に効率よく働き、アレルギーのリスクも少ないからです。

■ 化粧品成分でおススメのビタミンは?

◎ ビタミンA「レチノール」

食品でいうビタミンA、実は化粧品成分では「レチノール」と呼びます。レチノールは、シワやたるみ、毛穴の開きを左右するコラーゲンの働きをサポートします。特に、ビタミンA+E構成の「レチノイン酸トコフェリル」という成分は、年齢と共に肥大する角質硬化予防として期待できるためオススメです。レチノイン酸トコフェリルは、ビタミンC誘導体と一緒に配合された化粧品を使うと更に相乗効果が得られるとの研究発表があります。

◎ ビタミンC「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」

ビタミンCはさまざまな種類がありますが、ビタミンC誘導体の成分は比較的不安定な成分ですので、化粧品や他の成分の組み合わせによって効果が変わってきます。化粧水に配合されているものであれば、リン酸アスコルビルMg、アスコルビルリン酸Na、イソステアリルアスコルビルリン酸2Na。特にオススメなのが「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」です。クリームに配合されているものであれば、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルがいいでしょう。シミ予防、コラーゲン生成、皮脂分泌抑制、ニキビ予防などマルチな機能を持っていますよ。商品に「医薬部外品(薬用)」と書かれているものや、広告文の製品情報に「ビタミンC誘導体の濃度」が記載されているものもおススメです。

◎ ビタミンE「トコフェロール」

ビタミンEである「トコフェロール」は、血流を良くする働きや抗酸化力に優れているためターンオーバーをサポートします。ビタミンC誘導体と一緒に配合されたものが良いでしょう。

■ 同じビタミンでも作用性が違う!

口に入れる食品と、肌に塗る化粧品では、ビタミンを取り入れる作用性が違うことをご紹介しました。食品と化粧品は別物であることを覚えておきましょう。10年後の肌をよりよく守るためにも、ぜひ、化粧品選びにお役立て下さいね。

※こちらの記事は、専門家プロファイルよりスキンケアの専門家・松原好克さんにご提供いただきました。

(著:nanapiユーザー・専門家プロファイル 編集:nanapi編集部)

http://news.goo.ne.jp/article/nanapi/life/nanapi-00007268.html

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