【ママからのご相談】
小学3年生の子どもがいます。普段から、人の話を聞くことができません。言うことを聞かないのではなく、話自体を聞いていないように思います。何度も同じことを言い、私のイライラも限界に達しそうです。話を聞かない子どもへの対処法はあるのでしょうか。
●A. 話を聞かない子どもへの参考になる対処法をご紹介します。
ご相談ありがとうございます。ママライターのマフィーです。
話を聞かない子へのイライラ、身に覚えがありすぎてギクリとしてしまいました。
言うことを聞かないということも腹立たしいですが、話自体を聞いていない場面に何度も出くわすと、どう転んでも優しい気持ちにはなれません。
ただ個人的に思うのは、私の子どもを含め多くの子どもは、「“話を聞かない”のではなく“話が聞けない”のではないか」ということです。ここの差は大きいですよね。
前者が故意的な部分があるのに対して、後者は意図したものではありません。
では2つの視点から、話を聞かない子どもへの接し方を探ってみましょう。
●話を聞かない子どもとの接し方2つ
●(1)親が論理力を持つこと
カリスマ国語講師の出口汪さんは、『子どもがきちんと話を聞いてくれないのは、親に論理力がないからだ』と述べています。
この場合の論理力とは、筋道を立てて考え話す力のことです。そして、この論理力の元となるのが“他者意識”であるとも述べています。
親子であっても他人であるからには、筋道を立てたコミュニケーションがなければ、分かりあえない。だからこそ、子どもは親の話を聞くし、親に語りかけるようになる。
親が論理力を持って子どもに接することで、子どもにもこういった意識が芽生えるという理論ですね。
●(2)意識の対象を供給すること
青山学院大学の大塚類准教授は自身の論文で、授業を聞くことができない子どもを例に、こんなことを述べています。
『授業中に子どもたちがいきいきと活動するためには、意識と身体が向かう対象が常に存在することが重要なのである』
これは授業を聞けない子どもたちにフォーカスした論文ですが、日常生活の中でも同じことが言えるのではないかと思います。
今、母親が話している言葉が、自分にとって意味のある言葉なのだということを知らせること、そのためには意識が向かう対象を、常に提供し続けなければいけないということですね。
●結局は親次第
子どもが小さいうちは特に、話を聞けるようになるためには、親の働きかけが必要不可欠です。
同じ親として私は、なんでもかんでも、「親が対応大切、親の態度が重要」というニュアンスのことを言われるのは抵抗がありますが、結局のところはやっぱり親次第なのかもしれません。
できること、やりやすいことから始めてみてください。
(ライタープロフィール)
マフィー(ママライター)/大学を卒業して某都市銀行に勤務。いわゆる窓口のお姉さんになり、個人向け営業・資産運用相談業務に携わる。約7年間務めるも のの、第2子妊娠を機に退職。退職後はベビーマッサージインストラクターの資格取得や、在宅ライターなど、趣味を兼ねてとりあえずいろいろしてみる。転勤 族の夫と、生意気盛りの長女とマイペース過ぎる次女を持つママライター。
http://news.ameba.jp/20140922-621/