2014年10月から水痘(みずぼうそう)ワクチンが定期接種になるのをご存知ですか? 定期接種とは市区町村が実施する予防接種のことです。
妊娠、出産を終え、待望の赤ちゃんとの生活がスタート。そして生後2ヶ月からスタートする予防接種のスケジュール。ママ自身は産後の体の回復をしているこの時期、昔に比べて予防接種の種類も増えたこともあり、育児と両立しながらのスケジュール管理は想像以上に大変です。
そこで今回はママの負担をなくす、予防接種スケジュール管理術をお伝えします。
■ VPDってご存知ですか?
VPDとは”ワクチンで防げる病気”のこと。あまり聞き慣れない言葉かもしれません。NPO法人『VPDを知って、子どもを守ろうの会』のサイト「Know VPD 」に詳しく説明されています。
VPDは、子どもたちの命にかかわる重大な病気。日本では、毎年多くの子どもたちが、ワクチンで予防できるはずのVPDに感染して、重い後遺症で苦しんだ り、命を落としたりしています。世界中に数多くある感染症の中で、ワクチンで防げる病気—VPD—はわずかです。防げる病気だけでも予防して、大切な子ど もたちの命を守りましょう。
■ 予防接種の種類(平成26年9月現在)
予防接種には、予防接種法に基づき市区町村が実施する定期接種と、対象者の希望により行う任意接種があります。
定期接種・・・Hib感染症、小児の肺炎球菌、ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ(DPT-IPV:四種混合)、麻しん・風しん、日本脳炎、BCG(結核)など
子どもの主な任意接種・・・みずぼうそう、おたふくかぜ、B型肝炎、インフルエンザ、ロタウイルスなど
今回、みずぼうそうは任意接種だったのが定期接種へと平成26年10月から変わります。
■ 予防接種は開始前に主治医と相談して計画
生後2ヶ月からスタートする予防接種があり(ヒブ、小児用肺炎球菌など)、自治体からこの時期予防接種のお知らせが届きます。この通知を受けとった後、赤ちゃんの睡眠のリズムなどをみながら、いつ、どの時間に行くか計画を立てていくのが理想です。
予防接種の中には同時接種が受けられるものもあり、どう受けたらいいのか分からないママも多いと思いますので、スタート前に一度近所の小児科で今後の計画 について相談するのが安心です。その際、主治医や看護師の方の対応をみて、「今後この小児科をかかりつけ医としたいかどうか」の判断材料としておくのもよ いでしょう。
■ スケジュール管理にはアプリが便利
育児に忙しい毎日で、うっかり予防接種を受け忘れていたということも……。そんなことがないように、スマートフォンのアプリを活用してみてはいかがでしょ うか?おうちのカレンダーや予防接種スケジュールシートとダブルでチェックしておけば、接種忘れを防ぐ強い味方となります。色々なアプリがありますが、今 回はメジャーな2つのアプリをご紹介します。
(1)予防接種スケジューラー―VPD
NPO法人『VPDを知って、子どもを守ろうの会』の小児科医とドコモ・ヘルスケアが共同開発したアプリです。複数アカウントが可能であり、兄弟がいる場合は便利です。月別のワクチンリストで今月の予定を把握しやすいと思います。
(2)ラブベビ手帳
『ジャパンワクチン株式会社』が手がけているアプリです。ひとこと日記や赤ちゃんの身長体重などの数値も管理できます。出産予定日からスケジュールを作成してくれるので、初めての出産の場合は今後の予防接種についてイメージしやすいですね。
昔に比べて予防接種の種類は増えてきており、ママの管理が難しくなってきました。筆者も自身の子は追加接種をうっかり忘れてしまい、受けそびれてしまった 苦い経験があります。育児で大変な時期だからこそ、うまくアプリを活用してママの負担も減らす工夫をしてはいかがでしょうか?
http://news.ameba.jp/20140919-482/