警視庁は16日、インターネットバンキングの不正送金を防止するための「ワンタイムパスワード」を破る新種のウイルスによる被害が計38件で約1150万円確認され、不正送金先の32口座を凍結したと発表した。
取引ごとにパスワードを変える方法は被害防止の柱とされるが、同庁は「ウイルス駆除ソフトを使うなど、複合的な対策が必要だ」としている。
同庁幹部によると、三井住友銀行のネットバンキングで今春、ワ ンタイムパスワード利用者の口座から不正送金される事件が発生。利用者のパソコンがウイルス感染しており、表示された同行の偽画面にパスワードを入力する と不正送金されるという。口座凍結で19件(約840万円)の不正送金の被害を防いだ。不正送金先の口座の大半は、中国人名義だとみられるという。
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