「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就く」–米・デューク大学のキャシー・デ ビッドソン教授が、ニューヨーク・タイムズのインタビューを受けた時に答えた予測だ。これを受けて、「これからの子育てでは、『イレギュラーに強い人間』 に育ててほしい」という安田教育研究所の安田理氏に詳しく伺った。
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今、ごく普通の職業、たとえばスマホのアプリ開発者などは、15年前はなかった仕事でしょうか。仕事だけではありません。昨今、話題になっている企業の多くも、15年前にはなじみがなかったように思います。
公務員、教員、警察官、消防官といった公務員、医師、薬剤師、弁護士、税理士といった資格系は、変わらず職業として存続しているかもしれません。しかし、一般的な企業は大きく変わっているのではないでしょうか。
ある日突然、社長が外国人になったり、他業種から来たり、担当している事業が外国の企業に売却されたり、他社との合弁になったりといったことは今で も頻繁に起こっています。保護者世代は「入った会社で定年まで」、というかたがまだ多数派かもしれませんが、お子さまの時代は間違いなく職場が変わると思 うのです。終点まで行く真っすぐなレールはもはや存在せず、他のレールとつながったり、交差したり、途中で切断されたりと、平たんではないでしょう。
お子さまに安全で、清潔で、心地よい、恵まれた環境を用意しようとするのではなく、嫌いなものでも食べさせ、力仕事をどんどんさせ、知らない大人の 世界にも参加させる、肉体的にも精神的にもたくましくさせることを意識的にやっていただきたいと思います。そして、「イレギュラー」なケースに強い人間に 育ててください。
http://benesse.jp/news/juken/koukou/20140914120014.html