全国の100歳以上の高齢者は、「老人の日」の15日時点で5万8820人になる見通しとなった。昨年から4423人増え、1971年(339人)から44年連続で過去最多を更新する。厚生労働省が12日、発表した。
男女別では女性が約87%を占める。人口10万人あたりで最も多いのは島根県の90・17人。高知県(86・44人)、鳥取県(79・58人)が続いた。最も少ないのは埼玉県(26・88人)だった。
国内の最高齢者は、2年連続で大阪市の大川ミサヲさんで116歳。昨年、ギネスワールドレコーズで世界最高齢に認定された。特別養護老人ホームで暮らしていて、食欲が旺盛で刺し身が好物。月数回は車いすを自分で操るという。
男性の最高齢者も昨年に続いてさいたま市の百井盛さんで、111歳。入院中だが普通食をとり、院内の行事にも参加。周りの人の問いかけに筆談を交えて受け答えしているという。
自治体から住民基本台帳の数字の報告を受けて厚労省が集計したため、所在が確認できない人が含まれている可能性がある。一方、今年度中に100歳を迎える高齢者は2万9357人で、昨年度から1188人増えた。こちらは各自治体が所在を実際に確認した人数になる。対象者には老人の日にあわせ、首相からの銀杯などが贈られる。
老人の日は2001年の老人福祉法改正で9月15日と定められた。祝日の「敬老の日」は、03年から9月の第3月曜日となった。(蔭西晴子)
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