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子育て世代に知ってもらいたい!「賃貸or持ち家」の比較ポイント

賃貸にするか? 持ち家にするか?

多くの日本人にはマイホーム神話が存在し、家を建てること、住宅を購入することが大きな目標の一つとなるケースがあります。

ただ、どちらを選ぶかはご家庭の資金状況やライフスタイルに合わせた計画が重要となりますので、ファイナンシャルプランナーである筆者が、それぞれのメリットデメリットをお伝えし、アドバイスをさせていただきたいと思います。

■購入か賃貸、どっちがお得?

一般的に住宅を購入した場合と、賃貸で住み続けた場合の支払う金額はほぼ同じであると言われています。

50年間の総支払額の概算で比較してみると、購入した場合は7,372万円で賃貸に住み続けた場合は7,532万円となり、さほど大きな違いはない結果となりましたが、どちらも支払額は多大です。

-比較条件概算-

<購入>

物件価格4,000万円、頭金700万円、諸費用200万

借入額3500万円(金利3%、35年間返済、元利均等方式)、月々返済額約13.5万円

固定資産税・都市計画税・火災保険料等915万円

リフォームなどの修繕費800万円

<賃貸>

子どもの成長に合わせた引っ越しを考慮

当初6年間 月10万円

7から28年 月14万円

29年目以降 月10万円

敷金・礼金・仲介手数料・火災保険等 446万円

引っ越し費用30万円

※物価上昇等は考慮していません。

※物件や諸条件により大きく変わる可能性があります。

■住宅購入と賃貸 メリット・デメリット

(1)購入

メリットとして、自分自身の財産となることが大きな点です。万が一の時の資金源になり、子どもへの財産として残す事が出来ます。さらに、老後の住まいとしても持ち家なら安心です。

デメリットとしては、住宅ローンを組んだ場合は長年に渡り借り入れ負担が続く、固定資産税などの税金負担や、一旦購入してしまうとなかなか転居がしづらい等があります。

(2)賃貸

賃貸のメリットは、自由に好きな場所や間取り広さが選べ、移り住むことが出来ます。固定資産税などの税金負担もありません。

デメリットとしての大きな点は、不動産としての資産が残らないため、老後の住む場所の確保が不安材料となります。さらに家の壁紙の変更や穴あけが出来ないなどの制限があります。

■どちらを選ぶか?

購入か賃貸かは、各家庭での資金の状況や何を優先するかによって決まります。

購入となると、初期費用としてまとまったお金が必要となるため、日頃から資金計画を立てながら貯蓄することが大切ですし、住宅ローンの負担は長年に渡り家計を圧迫してきます。

賃貸の場合は、いっぺんにまとまったお金を購入のケースほど必要としませんが、老後への不安が一番大きくあります。一生家賃を支払い続ける必要があ るため、生活費とは別にお金を用意する必要があり、万が一病気にかかったり自分自身が介護状態になった場合でも、住む場所の保障はありません。

■子育て世代へのアドバイス

持ち家にするならば、子どもが小さいうち、早いうちがタイミングと言えます。なぜならば、子どもが成長するにつれての教育費の負担や食費の増加な ど、家計を圧迫する要因が増える前だからです。住宅ローンも若いうちに早めに借りることで期間が長くなるため金額も低く抑えられますし、まだまだ住宅ロー ン金利は低い状態が続いていますので、それらを利用するというメリットもあります。

いかがでしたでしょうか。

購入か賃貸かは、現状だけではなく「長期的な目線」で考えて、資金計画や人生設計を立てて行くことが大切です。

家族の夢の実現のために、まずは情報収集から始めて行きましょう。

(小澤美奈子)

http://news.mynavi.jp/news/2014/09/12/332/

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