【ママからのご相談】
2歳になる男の子を育てています。そろそろパートにでも出ようかと思っていますが、保育料を考えるとためらってしまいます。そこで実家の母が週に数日なら預かると言ってくれているのですが、息子はとてもパワフルで預けるのが不安です。
ちなみに母は仕事はしておらず、趣味で忙しくしている毎日です。このように実家を頼ったりするのは日本独特のものなのかなとふと疑問に思いました。
●A. イギリスでも珍しくありません。
ご相談ありがとうございます。ママライターのbluegreyです。
在住国のイギリスについて言えば、おじいちゃんおばあちゃんがお孫さんの面倒を見るのは決して珍しいことではありません。
イギリスでは子どもが3歳になると週に15時間の無料保育が受けられるのですが、それまでは基本的に家族内で面倒を見るか、保育園に通うことになります。
●4家庭に1の割合で、祖父母が面倒を見ている
孫の面倒を見ている祖父母へのサポートや情報提供を行っているGrandparents Plusによると、『4家庭に1の割合で、子育てに祖父母が何らかの協力をしている』とのこと。
“孫を毎日預かっている家庭”“普段は保育園だが、体調不良などで保育園に行けないときなどの緊急対応のみ”とさまざまですが、何らかのサポートを受けている家庭が多いようです。
ライターのママ友5人(いずれもイギリス人)のうち、フルタイムで仕事をしているのは3人です。
そのうち、『娘をフルタイムで保育園に通わせている』のが1人、『週2日だけ保育園、残り3日を夫婦それぞれの実家と自営業のパパに面倒を見てもらう』の が1人、『現在2人目の育休中なので、1人目(2歳)は週2日だけ保育園に行かせている』のが1人。週に1日だけ働きに出ているというママもいますが、や はり働いている日は実家に子どもを預けているそうです。
●公園でも目にする祖父母の姿
上記は具体的な例でしたが、息子を連れて公園に遊びに行っても、小さな子どもを2人載せたバギーを元気に押して歩いているおばあちゃんに出会ったり、ブランコを押しているおじいちゃんとおしゃべりしたりする機会は毎回のようにあります。
ママも外に出て働く時代。まだまだ元気なおじいちゃんおばあちゃんの協力は、なくてはならないものになっているのかもしれません。
(ライタープロフィール)
bluegrey(ママライター)/大学で言語学を学び、主にカナダ東部のバイリンガル環境の研究に勤しむ。卒業後は旅行会社に就職し、航空オペレーター として勤務するが、縁あって一友人だったイギリス人と交際、結婚。暫く日本で暮らしたのち、母国イギリスで修士号、博士号と取得することになった夫に伴っ てイギリス南西部に引越す。現在は一児の母として、図らずしも我が身を以てバイリンガル育児に奮闘中。
http://news.ameba.jp/20140911-604/