骨粗しょう症の場合、転倒すると骨折の危険が大きい。転倒・骨折予防には、「開眼片足立ち」と「スクワット」が効果的。それぞれ、体の状態に合わせた運動法を紹介。
1.骨粗しょう症の運動
骨粗しょう症では、ちょっとした衝撃でも骨折する危険性があるため、転倒を防ぐことが非常に重要になります。特に、脚の付け根の骨を骨折すると、最終的には寝たきりになるケースも少なくありません。年を取ったからと諦めず、運動で筋肉を鍛えて、転倒を予防しましょう。
お勧めする運動は開眼片足立ちとスクワットの2つです。体力は人によって異なるので、体力別に自分に合った方法で行うことが大切です。この2つの運動が簡単にできる体力のある人は、ウオーキングなどの有酸素運動も加えると、骨密度を高める効果も期待できます。なお、持病のある人は、担当医に相談してから、運動を行ってください。
●開眼片足立ち(どこへでも外出できる人の場合)
(1)しっかりした机などの横に立ち、片足を床につかない程度にあげる
(2)すぐに机につけるように手は少し広げてバランスをとり、1分間保つ
(3)左右各1分間、1日3回程度行う
●スクワット(どこへでも外出できる人の場合)
(1)足を肩幅より少し広めに開いて立つ
(2)洋式トイレに座るようにお尻をゆっくりと軽くおろし、元の状態にゆっくりと戻る。ひざがつま先より前に出ないようにする
(3)これを5~6回繰り返す
☆開眼片足立ち、スクワットの体力別のやり方については、
きょうの健康テキスト 8月号に詳しく掲載されています。
NHK「きょうの健康」2014年8月20日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140820-h-001.html