「食が細くなった高齢の親のために食べやすい肉料理を教えてほしい」というリクエストに応えるため、おじゃましたのは“ばぁば”こと鈴木登紀子さんのお宅。今年90歳になる登紀子ばぁばの毎日の食事からヒントを探ります。
■鶏もも肉の早みそ漬け
材料・2人分
・鶏もも肉・・・2枚(500~600グラム)
<A>
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・みそ(辛口)・・・300グラム
・酒、しょうゆ・・・各大さじ3
・みょうが(縦半分に切る)・・・2コ
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<B>
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・酢、水・・・各大さじ3
・砂糖・・・大さじ1
・塩・・・少々
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☆作り方
1.鶏もも肉の周りについている脂を切り取り、皮目側をフォークで突いて、味がしみ込みやすくする。ボウルにAを入れて、よく混ぜ合わせる。
2.(1)のAをバットに2分の1の量入れて、平らにのばしてから鶏もも肉の皮目側を上に並べる。残りAを上からまんべんなく塗って常温で30分間おく。
3.250度に予熱したオーブンにオーブン用シートを敷き、みそをふき取った鶏もも肉を皮目側を上にして並べる。そのまま7~8分間ほど焼く。さらに、アルミはくをかぶせて3分間ほど焼く。
※オーブンによって違うので様子をみながら時間を調整して焼いてください。
4.みょうがは、湯にくぐらせてからたっぷりの塩(分量外)をまぶして、5分間ほどおいてから水洗いする。Bを混ぜ合わせ、浸す。
5.(3)の鶏もも肉を縦半分に切り、食べやすいように包丁を入れ、器に盛る。みょうがを前盛りにする。
■なすの刺身風
材料・2人分
・なす・・・4コ
・きゅうり(小口切り)・・・1本
・ねぎ(細切り)・・・2分の1本
・オクラ(小口切り・・・5本
・にんじん(細切)・・・少々
・青じそ(半分に切る)・・・3枚
・みょうが、わかめ・・・各少々
・溶きがらし・・・少々
☆作り方
1.なすは、ヘタを切り落とす。たっぷりの水をはった鍋に切り落としたヘタも一緒に入れ、強火にかけ、落としぶたをしてゆでる。
2.煮立つのを待ち、強めの中火にして7~8分間ゆでる。菜ばしで挟み、やわらかくなっていればOK。
3.巻きすでなすを巻き、斜めにした2枚のまな板ではさむ。重しをのせて水分を抜く。なすの厚みが半分ほどになったら、重しを外し冷蔵庫でよく冷やす。食べやすいように包丁を入れる。※巻きすを2枚使い、なすを挟んでもよい。
4.きゅうりは小口切りにし、3パーセントの塩水に放してしんなりとさせ、きつく絞る。ねぎとにんじんとみょうがは、細切りにして氷水にくぐらせ、きつく絞る。オクラは塩でみがいて、サッとゆで、小口切りにする。わかめは、食べやすい長さに切り、熱湯にくぐらせ、氷水に取り、シャキッとさせて水をよくきる。
5.器にきゅうり、ねぎ、みょうが、オクラ、にんじん、わかめを盛って、青じそを添えてなすを盛る。溶きがらしを添える。しょうゆ(分量外)をつけて食べる。
■割り干し大根の南蛮酢
つくりやすい分量
・割り干し大根・・・70グラム
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・酢・・・カップ3分の2
・だし汁・・・カップ1と2分の1
・砂糖・・・大さじ3
・うす口しょうゆ・・・大さじ1
・塩、赤とうがらし・・・少々
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☆作り方
1.割り干し大根は、一度水でざぶざぶと水洗いする。たっぷりの水につけて、30分間ほど置いて戻す。
2.フタのある容器にAを合わせて、小口切りにした赤とうがしを散らす。(1)の水けをきつく絞り、浸す。
※冷蔵庫で1週間保存可能。
出演者:鈴木登紀子さん(料理研究家)
【鈴木登紀子さんの書籍】
・『ばぁばの料理最終講義』
・『登紀子ばぁばの和の料理』
・『はじめて作る 定番のおかず』
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
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NHK「あさイチ」2014年8月26日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20140826-a-006.html