骨がもろくなり、骨折しやすくなる「骨粗しょう症」。高齢者の問題と思いがちだが、実は50歳代から注意が必要!簡単にできる「骨粗しょう症危険度判定」で早速チェック!
1.骨粗しょう症とは
骨粗しょう症は、骨密度が低下したり骨質が劣化したりして骨の強度が低下し、骨折しやすくなる病気です。骨をコンクリートの建物に例えると、カルシウムなど骨の主材料にあたるミネラルがコンクリート部分で、この密度を示すのが骨密度です。鉄筋部分にあたるのが、細胞などのつなぎ役であるコラーゲンで、この支えが弱くなって強度を保てなくなるのが骨質の劣化です。いくらコンクリート部分がしっかりしていても、鉄筋部分が弱くなると、骨の強度は弱くなります。骨密度と骨質がともに正常であることが大切です。
女性の場合は、閉経により、50歳代を過ぎると急激に骨密度が低下していきます。骨粗しょう症や骨折は高齢者の問題と思いがちですが、50歳代の比較的若い世代から注意が必要です。
2.骨粗しょう症の危険度判定
現在の自分の骨の状態を知るための方法はいくつかあります。その中で最も簡単なものは、自分の体重と年齢から骨の状態を推測する方法です。体重から年齢を引いた値に0.2を掛けた結果が、-4より小さい場合は高危険度、-4~-1未満の場合は中等度、-1以上の場合は低危険度になります。高危険度や中等度と出た人は骨粗しょう症になりやすい状態です。早めに骨密度検査を受けましょう。
骨密度検査には、超音波でかかとの骨を測定する方法と、エックス線で前腕部や腰などの骨を測定する方法があり、後者がより正確に測定できます。検査は整形外科で受けられるほか、40歳から70歳までの女性は、国の制度によって、5歳刻みの節目検診の際に500円ほどの負担で骨粗しょう症検診を受けられます。女性は40歳から、男性は65歳になったら、検査を受けておきましょう。
☆特に注意が必要な人については、
きょうの健康テキスト 8月号に詳しく掲載されています。
NHK「きょうの健康」2014年8月18日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140818-h-001.html