最近朝なのに、仕事帰りの夕方のような「疲れた肌」になっていませんか?それはズバリ、肌に疲労がたまって起こる「肌疲労」の状態です。夏の終わりは、紫外線や暑さ、クーラーや汗などの外的ストレスだけではなく、熱帯夜による睡眠の質の低下や食欲低下などさまざまな疲労の原因が!これらを一掃して、効果的に肌疲労を回復する方法をご紹介します。乾燥する季節に備えて、肌のコンディションをしっかり整えておきましょう。
◎ すぐに対処しよう!「肌疲労」のサイン
・朝なのになんとなく顔が疲れている
・なんとなく肌がゴワゴワして固い
・化粧ノリがなぜか悪い
・いつものスキンケアに手ごたえを感じない
・毛穴がいつもより目立つ
■ ポイントは「肌へのアプローチ方法」を変えること
さまざまなストレスを浴びた肌をいち早く回復するのに大切なのが、肌へのアプローチ方法を変えることです。紫外線や日焼け止め…肌は刺激の積み重ねで疲れてしまっています。良質な睡眠はもちろんですが、それ以外のスキンケアを見直してみましょう。
◎ 「肌疲労」回復のための3ステップ
・クレンジングにひと手間
・入浴を見直す
・スキンケア方法を変える
■ STEP1:「クレンジング前のひと手間」で肌疲労を回復!
家に帰ってきたらすぐにメイクを落としましょう。肌の上には汗と一緒に塩分やほこり、酸化した皮脂とメイクの成分がてんこもりの状態です。すぐにでも落として清潔にし、疲労の元を取り除きましょう。日中も、かいた汗はすぐにハンカチやティッシュで軽く押さえてふき取っておくのが「肌体力」をキープするコツです。
◎ 低刺激で保湿ができるクレンジング
夏だからといって、さっぱりしたものに切り替えていませんか?クレンジングは、ジェルやミルク、クリーム状のもので「低刺激で乾燥しにくい」タイプがおすすめです。夏の肌は空調や汗で思った以上に乾燥し、インナードライの状態になっている可能性があります。テクスチャーは肌に乗せる時に肌を摩擦しない程度のゆるさのものにしましょう。
◎ 「肌疲労」回復のためのクレンジングケアの方法
クレンジング剤を手に取る前に、まずは「蒸しタオル」ケアを導入しましょう!蒸しタオルを作る方法は簡単です。
・1:タオルに水を含ませしっかり絞ったら、電子レンジで「1分」温める
・2:火傷しないように注意して手に取り、少し熱いと思う程度の温度になったら優しく顔に当てる
顔の血流が改善されて、目の疲れもとってくれます。タオルが大きければ、耳も首もケアしておくといいでしょう。お好みでアロマを垂らすのもオススメです。ただし、タオルで顔をこすらないように注意して下さい。
◎ クレンジングは極力丁寧に優しくが必須!
蒸しタオルケアが終わったら、クレンジングをします。雑菌のついた手をキレイに洗ってから行いましょう。
・1:クレンジングを手に取り、両手で伸ばしながら温める
・2:クレンジングがゆるくなったら顔全体になでるように馴染ませていく
・3:ポイントメイクにも丁寧に馴染ませる
・4:クレンジングとメイクが馴染んだら、ぬるめの流水で肌をこすらないようにすすぐ
・5:洗顔が必要な場合は、ここに洗顔の工程を挟みます。
・6:柔らかいタオルで肌を軽く押さえるように水分を吸い取って完了
極力時間をかけずに丁寧に馴染ませるのがポイントです。シャワーを直接顔にかけたり熱いお湯ですすがないようにしましょう。
◎ 疲労回復のカギ!洗顔は弱アルカリ性の固形石鹸
肌表面が弱酸性なのは、雑菌の繁殖を防ぐため。実はそれよりも奥の皮膚や血液は弱~微アルカリ性です。アルカリ性が肌に触れると、肌は中和しようと酸性物質を分泌します。これが皮膚代謝の活性化に繋がり、肌の健康にとても大切なのです!弱酸性石鹸だと、このアルカリ中和能が行われなくなるため、代謝の働きが弱まってしまいます。弱アルカリ性の固形石鹸を、たくさん泡立てて泡を肌で転がすように優しく洗いましょう。アルカリ中和にはビタミンなどの栄養成分が使われるので、食生活やサプリできちんと補いましょう。また、クレンジング・洗顔をした後は、すぐに保湿ケアをしましょう。
■ STEP2:「熱めのお風呂」で若返りしながら疲労ケア!
38度くらいのぬるいお風呂で半身浴は、リラックスに最適です。しかし、肌疲労へ即効アプローチするなら「熱めのお風呂」がオススメです。
◎ 熱いお風呂に浸かるとどうなる?
42度以上のお風呂に浸かると、自己回復力を高める「ヒート・ショック・プロテイン(HSP)」というたんぱく質が働き出し、痛んだ細胞を修復して疲労物質の乳酸発生を遅らせることができます。体の表面にある悪い血が分解され、肌の血液循環もよくなりますよ。
◎ 「入る前」と「時間」ルールを守って熱めお風呂!
・1:42℃設定にしてお風呂を入れる
・2:お風呂に入る前に、手足、肩、体全体にかけ湯をする
・3:ゆっくりとバスタブに入り、10分間入浴する
・4:お風呂から出たら暖かい服を着て、20分保温する
入浴している間に、5分程度ストレッチやマッサージをすると、より効果がアップしますよ。この入浴法でつくられたHSPは、1~4日効果が持続します。1週間に2回程度入るのがオススメです。
■ STEP3:「温めた化粧水」で疲労したゴワゴワ肌にも浸透!
肌疲労の特徴として、「化粧水がなかなか浸透しない」ことがあげられます。そんな時は、エタノールなどが入っていない低刺激の基礎化粧品を使って温めケアをしましょう!スキンケアの際に用意するのは「化粧水」「乳液」です。高価なものでなくても大丈夫ですよ。コットンは化粧水をつけたときに毛羽立たないもの、肌に刺激のないものを使うようにしてください。肌に触れるときは「剥きたての桃」のような柔らかい果物だと思って触りましょう。
◎ 肌疲労回復!温めスキンケアの方法
・1:化粧水を小皿に大目に取り出し、電子レンジで「7秒」温める
・2:温まった化粧水をコットンにつけて、優しく肌に馴染ませる
・3:乳液も同様にあたため、手にとったら、丁寧にハンドプッシュして馴染ませる
肌がゴワゴワしている時でも、化粧水や乳液を温めることで肌への浸透をよくすることができます。1~3を行ってもまだ乾燥が気になる場合は、更に1~3を1セット行いましょう。ふっくら柔らかな肌になりますよ。コットンに化粧水を含ませてチンしてもOKです。そのままパックもできます。温め過ぎは火傷の原因になります。秒数を守って行いましょう。
◎ 肌疲労におススメ「炭酸パック」
しっかりパックのケアもしたい!という人は、「炭酸パック」がおすすめです。炭酸パックは一時的に肌表面を酸欠状態にすることで、結果的に新陳代謝をよくし、疲労回復に役立ちます。
■ 肌疲労を感じたら、はやめのケアを!
季節の変わり目に起きやすい肌疲労。次の季節に備えて、はやめのケアをするのが大切です。肌疲労に悩んだら、騙されたと思ってこちらの3ステップを試してみてくださいね。
http://news.goo.ne.jp/article/nanapi/life/nanapi-00007209.html