デング熱をめぐり、東京・代々木公園を訪れた経験を持つ人などから「心配なので検査してほしい」との問い合わせが医療機関などに相次いでいる。新たに新宿中央公園でも感染者が確認されたことから、今後も検査希望者は増えるとみられるが、検査キットを常備する医療機関は少なく、「本当に必要な人のためにも、高熱などの症状がない人は検査を避けてほしい」との声が出ている。
デング熱は簡易検査キットで感染の有無を調べることができるが、国内では未承認のため、多くの医療機関が自費で購入しており、保険は適用されない。
簡易検査キットを販売するアリーアメディカル(東京都新宿区)によると、25回分の検査ができる検査キット(3万2500円)はこれまで、国内で年60個ほどが販売されてきた。しかし、デング熱の国内感染が確認されて以降、全国の大学病院などから注文が相次ぎ、在庫がなくなった。同社担当者は「韓国の関連企業で増産し、週明けには補充できる見込み」と話す。
都内でトラベルクリニックを開設する医療法人鉄医会の久住英二理事長によると、医院には「代々木公園に行ったが検査できるか」などの問い合わせが複数あった。症状がない人からもあったが、久住理事長は「症状がない人や、発症しても回復した人は陽性になりにくい」と話している。
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