近年、増えている髪の悩みをご存じですか。それは、毛髪同士が巻き付いたりして起こる髪の絡まりです。花王の調査によると、髪の悩みのうち、「髪が絡まる」「指通りが悪い」と回答した割合は、この10年間で15%ほど上昇しているそうです。
その背景には女性の髪形の変化があるようです。7、8年前から毛先を厚くする髪形がトレンドになり、最近は、やや長い髪を楽しむ人も増えています。髪が絡まる主因は、毛髪表面が荒れて摩擦が大きくなるためですが、こうした髪形による毛量の多さも関係しているようです。
注意したいのは、髪の絡まりは傷みのサインであるということです。また、髪が絡まることで髪表面のキューティクルと呼ばれる保護層が剥がれ、さらに髪が傷むという悪循環を招きかねません。絡まりの予防は髪を傷めないための根本的なケアといえるわけです。
絡まりを防ぐために特に大切なのが洗髪です。洗髪中など、ぬれている髪の毛は傷つきやすい状態にあり、洗っているときや、すすいでいるときに髪が絡まると 傷みの原因になってしまいます。そのため、指通りがよくなるシャンプーやヘアケア製品を使うのがお勧めです。髪が絡まらず、気持ちよく洗髪できます。
洗髪後はタオルで水気を取り、ドライヤーでしっかりと乾かし切りましょう。水分が残っていると、寝ている間に枕と髪が擦れて傷みの原因になります。忙しい人は、速く乾くタイプのシャンプー・コンディショナーもあるので、そうしたものを使ってみてはいかがでしょうか。
心地よいヘアケア習慣によって美しく健康な髪を保ち、毎日を気持ちよく過ごしたいですね。(花王 ヘアケア研究所)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140904/trd14090410300003-n1.htm