日本航空(JAL)は9月限定で、国内線の機内食に県産食材を提供したり、機内誌・ビデオなどで地元観光資源を紹介したりするサービスを行っている。各地 の魅力を発信する「ジャパンプロジェクト」の一環。JALの外国人向け情報サイト内では、地元観光情報を来月以降も継続して発信する。県は観光客増加の弾 みになってほしいと期待している。
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プロジェクトは、JALが各自治体と提携し、月替わりで「日本の素晴らしさ」を紹介する地域活性化事業。平成23年5月に開始し、新潟は第40弾となる。
目玉の一つが老舗ホテル 「イタリア軒」(新潟市中央区)の窪田秀行総料理長が監修した県産食材を使ったファーストクラス向け機内食だ。
午後5時以降に東京・羽田空港を発着する大阪、札幌、福岡、沖縄便の夕食に月間最大9100人分を提供する。上中下越それぞれの特産品を盛り込んだ3種 のメニューがあり、上旬は「越後糸瓜のマリネ」、中旬は地元野菜をパンに載せた「越後八色椎茸のカナッペ」、下旬は「しょうがとだし汁であえたいごねり」 などが用意されている。
機内誌の国内版ではコシヒカリ産地の南魚沼市を特集し、国際版では燕三条の洋食器産業を紹介。羽田空港のラウンジなどでは、亀田製菓や吉乃川など県内10社の協力を得て菓子や地酒を提供する。
海外発信にも力を入れ、英語版の外国人向けサイト内で新潟の観光情報を紹介。来月には中国語を加える。
JALの大西賢会長は「新潟を搭乗者の記憶に残し『旅行に行きたいときに新潟が思い浮かぶ』状態にしたい」と説明。泉田裕彦知事は「日本文化を味わいたい外国人リピーターも増やしたい」として、外国人観光客の誘致も進めたいと意欲を示した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140905-00000032-san-l15