主に大人が利用する健康器具が、高齢化などの影響で各地の公園に続々と設置されているが、子どもが遊びに使うと危険な場合があるとして、国土交通省が注意を呼び掛けている。
各地の公園には背筋伸ばしや懸垂運動などのためのぶら下がり系健康器具、体をひねることで腰をストレッチするいす型の器具、肩回し運動ができる車輪のような装置などがシニア世代に人気だ。
これらの器具は子どもの利用を前提としておらず、子ども向け遊具に比べて重い。中には、かなりの速度で動くものも。指などの挟み込みをはじめ落下による骨折など、子どもの事故が相次いでいるという。
子どもから見れば、大人向けの器具か子ども向けの遊具かの区別がつきにくいものもあり、なおかつ子どもの遊び心を刺激する形状の器具も多い。国交省は公園の設置者である自治体などに対し、子どもの遊具と混在して設置しないよう通達した。
また保護者らに対しては、これらの器具の危険性をしっかり認識し、どんな遊具なら遊べるか判断できない子どもにはしっかりと付き添うよう求めている。
http://www.sannichi.co.jp/article/2014/09/02/00002331