大阪市は1日から、仕事などで病気の子どもの面倒を見られない保護者のいる家庭に、看護師や保育士を派遣する訪問型病児保育のモデル事業を市内3区で始め た。社会医療法人真美会が運営する中野こども病院(旭区)に業務を委託した。市によると、訪問型の病児保育を医療機関が行うケースは全国的にも珍しいとい う。【敦賀陽平】
対象となるのは、都島区、旭区、鶴見区に住む0歳から小学3年まで。病気や回復期の状態で保育所などに通うことができず、保護者が仕事などで看病できない場合、同病院の看護師や保育士が代わりに子どもの世話をする。
病児保育を利用するには、同病院で面談を受け、事前登録(無料)をした後、かかりつけ医の承諾を得る必要がある。利用時間は月-土曜(休日、年末年始を除 く)の午前8時半から午後5時半までで、利用したい日の前日の午後5時までに同病院に申し込む。利用料は1日7800円で、生活保護世帯などへの減免措置 もある。1日から事前登録を受け付け、2日からサービスの提供を始める。
市内の病児保育の施設は8か所にとどまっており、一人親の保護者らからサービスの拡充を求める声が上がっていた。3区の住民を対象とした市のアンケート調査でも、「病児保育を利用したい」との回答が約1000人に上ったという。
同病院は施設内で病児保育室を運営しており、今後、訪問のための看護師や保育士を新たに採用する。市では年度内に、東成区、生野区、城東区にエリアを拡大したい考えだ。
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