[ カテゴリー:子育て ]

新潟)閉園した保育園、里山子育て支援ひろばに

中越地震を機に地区の子供が減少し、閉園した小千谷市東山地区の旧東山保育園が、里山子育て支援ひろば「木のこん」の活動拠点として生まれ変わった。

へき地保育園の同保育園は、地震前後には約20人の就学前の子供がいた。地震後は定員を満たせず、3年前に正式に閉園した。

木のこんの設立、運営に携わるスタッフの一人が同地区の片岡朋子さん(43)。震災時にボランティアで入ったのが縁で富雄さん(58)と知り合い結婚。現在は8歳、5歳、3歳の男の子の母親でもある。

当初、隣の長岡市の子育てサークルに参加。自然のなかで遊ぶ我が子のふだん見せたことのない、生き生きとした表情に驚いた。子育てに悩むこともあり、「目に見える成果に一喜一憂しがちだった」ことに気づいた。

地区には豊かな自然がある。2年前にサークルを立ち上げてママ友に声をかけ、旧保育園の裏山や田んぼなどを遊び場に週1回、集まった。そんな中で、「保育園を親子に一般開放できないか」と思うようになった。東山地区振興協議会の役員や市に相談。新たに木のこんとして実績づくりに取り組んだ。

同協議会が窓口になって、昨年7月からは市から、今年4月には国や県からも補助金を受けられるようになった。主に就学前の子供とその親を対象に、開設日は毎週火、金曜日と第2・4土曜日、第1・3・5日曜日と活動が広がり、スタッフも増えた。

所有者の厚意で自由に使える裏山は「わさかき」の遊び場だ。地元の方言でいたずらっ子をいう。養鯉池跡を利用した池で遊んだり、木につるしたハンモックでふざけたり。当然子供同士のけんかもある。「けんかはコミュニケーションの練習」と見守る。

7月下旬、裏山で親子らが集まってツリーハウスづくりをした。手伝いにきた市内の元教員仲村輝夫さん(71)は、ここで目にした光景が忘れられない。祖母と2歳の孫が裏山への急な登り道をあがってきた。手につかめる木の根などを探しながら自分の力で少しずつあがる孫の姿を後ろから見守る祖母。「素晴らしかった」と話す。

同地区は震災で大きな被害を受け世帯数は半減。木のこんにくる親子は地元だけではない。それでも協議会長の広井清さん(71)は「子供をみるだけでも笑顔になれる。親たちがここにきて(子育ての悩みなど)話し合い、子供が元気に育ってくれればうれしい」と話す。(泉野尚彦)

http://www.asahi.com/articles/ASG8R5771G8RUOHB00N.html

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