「かぼちゃ」は、秋のイメージが強いですが、実は、夏から旬を迎える野菜です。代表的な調理法は煮物。でも、煮崩れて困ること、多いのではないでしょうか。さらに、かたくてなかなか切れない、料理のバラエティーが少なく、使い切れずにダメにしてしまう・・・など、「あさイチ」のアンケートで、かぼちゃを調理する際のお悩みが多数寄せられました!
そこで、今回のスゴ技Qでは達人たちが登場。かぼちゃにまつわるお悩みを一挙解決するスゴ技をご紹介しました。
■新発見!煮崩れ防止法&上下の使い分けレシピ
かぼちゃ料理の王道、煮物。そんなかぼちゃの煮物でのお困りが、「煮崩れ」。番組では新発見の煮崩れ防止法として、かぼちゃの上下に注目しました。かぼちゃは上(へたのある側)と下(おしり側)により、特性が違い、下にいくほど、デンプンの量が増える傾向があります。デンプンはデンプン貯蔵細胞に入っていて、熱が加わると性質が変わり、貯蔵細胞は丸く変形します。そして細胞同士の結合が緩くなり、分離しやすくなります。つまり、デンプンが多い、かぼちゃの下側は煮崩れしやすく、デンプンが少ない上側は煮崩れしにくいということになります。かぼちゃの上下の特性を活用したレシピもご紹介しました。
■かぼちゃのそぼろ煮(上側を使用)
かぼちゃに含まれる、ビタミンE、β-カロテンの吸収をひき肉の脂質が助けてくれます。
<材料>
・かぼちゃの上半分・・・4分の1個分
・鶏ひき肉・・・100グラム
・しょうゆ・・・大さじ1
・酒・・・大さじ1
・砂糖・・・大さじ1
・しょうが・・・2分の1かけ
・水・・・1カップ
・かたくり粉・・・小さじ1
<作り方>
1.鶏ひき肉に、しょうゆ、酒、砂糖、しょうがを加え、弱火で炒める。
2.ひき肉に火が通ったら、角切りにしたかぼちゃを入れ、水を加える。(水を加え過ぎず、かぼちゃが3分の2くらいかぶる程度にするのがポイント)
3.一度煮たったら、火を弱め、あくをとる。
4.ふたをして、10分程、かぼちゃに火を通す。煮すぎないのもポイント。
5. 最後に、2倍の水で溶いたかたくり粉をいれ、形を崩さないように静かに鍋を揺らし、完成。
■かぼちゃのマッシュサラダ(下側を使用)
<材料>
・かぼちゃ・・・適量
・マヨネーズ・・・大さじ2
・ハム・・・・2枚
・こしょう・・・お好み
<作り方>
1.下半分のかぼちゃをラップで包み、電子レンジにおよそ6分かける。
2.温かいうちに、粘りけが出るまで、潰す。
3.マヨネーズ、ハムを加えて完成。
取材協力
杉山智美さん(東京ガス株式会社 「食」情報センター主幹)
KAORUさん(日本野菜ソムリエ協会講師・アドバイザー 野菜ソムリエ)
著書:「野菜ソムリエKAORUの野菜たっぷり!サンドイッチレシピ」(誠文堂新光社)
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
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NHK「あさイチ」2013年8月27日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20130827-a-004.html