県は29日、県央基幹病院の整備に向けたアウトラインを発表した。JR燕三条駅周辺で設置場所の候補地を選定し、平成30年代のできるだけ早い時期に開院できるよう調整・準備を進める。
県が整備主体となり、燕労災病院と厚生連三条総合病院を再編対象病院として、県央地域に地域救命救急センターを併設した基幹病院を整備する。
運営主体は、県の一定の関与が可能な財団法人などを軸に検討し、再編対象病院の経営主体である労働者健康福祉機構、県厚生連と調整。28年度をめどに同機構から燕労災病院の委譲を受ける方針で、開院に向けた運営準備を進める。
設置場所については、燕三条駅・三条燕インターチェンジ(IC)周辺から、用地面積5万平方メートル規模を確保できる場所を候補地として選定する。選定時期は未定だが、患者・医療スタッフの利便性などを考慮して詰める方針だ。
泉田裕彦知事は「医療資源が豊富な首都圏の病院との交流、新潟市民病院などICに近い県内病院間の転院を踏まえると短時間で移動できる設置場所が望ましい」と話した。
県央基幹病院基本構想によると、病床数500床規模、医師80人以上を見込んでいる。
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